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tn「ある悪魔は一説によると、御伽噺のプリンセスみたいに誰よりも美しく、金髪の長い髪と顔に見合わない強い黒ツノが特徴で…どんな美辞麗句を並べても、心を開かず笑うことはない。
そんな彼女が唯一笑顔を見せる相手が彼女のSDたち。
彼らは女と男の2人組。
女には野球バットで物理的に締められて冤罪を被せられ、男には裏から駒の女悪魔を使って手を回されて社会的に孤立させられる。
…そんな噂話なんやけど」
そう、ただの噂話
しかし火のないところに煙が立たないように、噂には必ず発信源がある
それが嘘であれ真実であれ、誰かが話し語り継がないと噂にはならない
彼らの住まいと決して近所とは言えない俺のところまで聞こえてきた噂
しかしどこか嘘とは思えぬその噂を、俺は頭の隅に置いたままにしていた
tn「もしかしたらこの噂、お前らのことちゃうんか？」
sha「…なんでそう思ったかわからんけど。そもそも俺らみんな男やし、SDがつくとか大層な家柄ちゃうしなぁ」
tn「だから噂話やって、でも、根も葉もないところに煙は立たんやろ」
sha「でも知らへんからなぁ、悪いけどそれは俺らとは無関け…」
ut「まあ、十中八九俺らやろうね」
しらを切り通していたシャオロンの横で、大先生はケロッとした顔であっけなく俺の推論を肯定した
シャオロンはそんなウツに対して険しい顔を向ける
sha「おい、ウツ」
ut「あの噂から僕らまで辿り着いたやつ初めてやん？やっぱトンちは凄いわ」
sha「だからって馬鹿正直に答えるやつが…！」
ut「シャオロン、僕はもう無理やと思うねん」
懐に手を伸ばし取り出したタバコに火をつけ、一息つくかの様に煙を揺らすと、幼子言い聞かせる様な優しい口調で続ける
ut「Aを僕らだけで閉じ込めて内緒にして馬鹿共から隔離できるほど、学校は閉鎖的じゃないよ」
sha「…やから、進学なんてほんまは嫌やってん」
ut「でもAは家の人に薦められた
「一緒に通えるかもって分かった瞬間からお前めっちゃ勉強頑張ったやんか」とケラケラ笑う大先生
そんな彼に毒牙を抜かれたかのように、また苛立ちを消すかのように頭を掻いて
ut「それに、A自身が僕ら以外とこんなに楽しそうに…心から笑えるような悪魔たちに巡り合わせることができたんやで？」
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マジモンの名無し(プロフ) - 仮想話さん» 了解しました！ (1月24日 17時) (
レス) id: 1d36f8c737 (このIDを非表示/違反報告)
仮想話(プロフ) - お立ち寄り頂きありがとうございます。全てのコメントを有り難く拝見しております。誠に勝手ではありますが、快適かつ楽しいサイト活用の為、当作品でのコメント送信は私宛のもののみに限らせて頂きたいと思います。ご理解ご協力のほどよろしくお願いします。 (1月24日 3時) (レス) id: 4dec9635f2 (このIDを非表示/違反報告)
仮想話(プロフ) - ベルナールさん» ベルナールさん、コメントありがとうございます！不定期ではありますが何年か先の完結目指して更新しますので、お付き合いくださると嬉しいです。 (1月24日 3時) (レス) id: 4dec9635f2 (このIDを非表示/違反報告)
仮想話(プロフ) - マジモンの名無しさん» マジモンの名無しさん、続編でもコメントをいただけるなんて恐縮です！寒い季節が続きますので、温かい飲み物を飲んでゆっくり過ごしますね、ありがとうございます！ (1月24日 3時) (レス) id: 4dec9635f2 (このIDを非表示/違反報告)
仮想話(プロフ) - 蘭欄さん» 蘭欄さん、コメントありがとうございます。趣味ながらできる範囲で研鑽に励もうと思います。ここまでお付き合い下さり本当にありがとうございました。 (1月24日 3時) (レス) id: 4dec9635f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：仮想話 | 作成日時：2024年1月16日 10時
