32話 ページ3
あっというまに合宿から1週間がたち、LINEでしか会えない赤葦に合いたいと思っている自分がいる。世に人は『恋』と呼んでいるらしいが、本当に恋なのだろうか。
そんな不安を抱きつつ、赤猫は朝の支度をした。
しかし、悩みすぎた。一つ一つの行動が遅すぎたのだ。
ピピ、
とスマホが軽く唸る。開くと電話なようで、
赤「もしもし、何?研磨」
弧爪からの電話だった。
弧『ばか、遅い!なに、じゃないでしょ!クロが面倒くさいからはやくね!』
赤「やばっ!わかった!黒尾さんによろしく!」
弧『ラジャー』
ブツッ、
耳元で大きい電子音が切れた。
なんか、最近研磨、「馬鹿」っていってるのが多い気がする・・・。
赤「遅くなりましたーーー!」
黒「オセーよ!」
赤「すいません!」
弧「いいじゃん、ちゃんと5分内に来たんだから」
灰「おー!赤猫さん最高記録ですよ!」
赤「ホントっ?!」
犬「はい!」
赤「やった!」
弧「いや、喜ぶトコ違うから」
赤「ほい・・・」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー(作者の都合で省かせてもらいます)
弧「赤猫帰ろ」
赤「うん。いいけど、黒尾さんは?」
弧「ほっとけ」
やっぱり研磨キャラ変・・・!
弧「ねえ」
赤「なに」
弧「赤猫はさ、赤葦のことをどう思ってる?」
赤「よく、わからない。好きだけど、4人に告白してもらって嬉しかったし、勿論研磨も好きだし。どれを指して”恋愛対象2なのかが私にはわからない」
弧「え、じゃあ、俺のことは嫌いではない?」
赤「何回も言わせないでよー!すきだって!」
弧「っ!そういうのは、ホイホイ言わないで」
赤「研磨が言ったのに変なの・・・」
弧「いいでしょ。別に」
赤「そういえば、大分慣れてきたね」
弧「何が??」
赤「喋り方、ほら、最初は人見知りなのかなあ?ボソボソ喋りだったけど、今は全然じゃん」
弧「そう?まあ、赤猫だからとかあるのかも」
赤「??」
弧「鈍感なやつには教えない」
赤「酷い!!」
弧「・・・。ほら、赤猫、家着いたよ。おやすみ」
赤「わざわざありがとう!!また明日ね!!研磨!おやすみ」
弧「ん」
お互いそれぞれの家に着いて、また、夜遅くまでLINEをしたそうだ。
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作者名:猫ラブ | 作成日時:2016年2月29日 19時