専門店は沢山ある ページ6
威「えぇ〜・・・今日じゃ無いとダメ?」
「うん。明後日、使うかもだから。ね?!食べ放題、奢ってあげるからっ!!!」
威「よし、行こう。」
本職柄、夜兎の傘が使い易いのだ。日傘としても効果抜群だし、攻撃力も半端ない。いこーる、使い易い。
威「地球は専門店が多いからね。夜兎の傘の専門店までオープンしたんだよ。」
「神威って結構地球の事、知ってるよね。」
威「地球は好きだからね。美味しい物沢山だし。」
暫く歩いて着いたのは大きなデパート。
「着替えてきていい?」
威「いいけど早くしてよ。」
「神威は待つの、苦手だからねww」
流石にマントのまま歩いていたらヤバい。目撃情報が増えてしまう。・・・え、マント以外も持ってるの?だって?そりゃ持ってるよ。マントは仕事服だもん。私服はチャイナ服。着物は動き難いし。動き易い服はチャイナ服でしょ。・・・夜兎と間違えられる事も結構あるけど。
「お待たせ〜。」
威「私服の方が見慣れてるな。」
「私服でしか会った事無いからね。」
帽子を取って、代わりに桜のコサージュを髪に付けて、藤色のチャイナ服。
威「俺の服のテキトーさが目立つ気がする・・・。」
「まぁ、イイじゃん。」
威「夜兎の傘使う地球は中々居ないと思うけど、使いこなせてるよね。たまにコントロール効かなくなるから難しいはずなんだけどな。」
確かに夜兎の傘は重いし、思うように動かない時もある。
「結構使い易いよ。やっぱり、戦う職としては。長持ちするし。」
店「あら、神威さん。いらっしゃいませ〜。彼女ですか?」
ニヤニヤと笑うその店員さんは神威と知り合いらしい。・・・神威、常連さんだもんね。
「違います。友達程度ですよ。」
店「神威さん、また傘買うんですか?」
威「傘を買うのには違いないけど、今日はこの人の傘だよ。」
そう言って指を差される。
「夜兎じゃないんですけどね。使ってた大っきい方の傘が壊れちゃって。」
店「あら、そうだったんですか。では、こちらは?軽いタイプで使い易く作られています。」
持ってみると・・・本当に軽い。戦ってる感じがしないくらい。
「軽すぎ・・・。躊躇しないで、普通の重さのヤツ選んでいいので。」
威「この人、ゴリラ並に強いからね。」
「なんだとゴラァ。」
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作者名:月猫 | 作成日時:2017年10月11日 7時