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【A、そなたを待っていた】



どうして私の名前を知っているの


【この時を、待ち望んでいた。救ってほしい。悲しき運命を迎えた者たちを…】



悲しき運命…

そんなこと…人を救うなんて私にできない

そんな力私にない


【そんなことはない。そなたが気づいていないだけで秘めた力を持っている。】


秘めた力

その力で救えるというの?


【今に分かる思い出せ力の使い方。そして自分の使命を】




分からない


思い出すってどうやって


そもそも誰を救うというの


【その者たちの名は。------新撰組------
さぁ、もう時間だ行け、次目が覚めたとき力の使い方。自分の使命を思い出すだろう。だが、使い方を間違えるな、自分の命を削ることになる。】


その言葉を聞き終えた後、また意識が途絶えた。



【みなを頼んだぞ。---夢幻姫---(むげん ひめ)】




------------



うぅ、気持ち悪い


乗り物酔いと目が回って酔った時を合わせた感覚


いや、ほんと吐きそう


そう思いながら目を開けた

すると見たこともない景色が目に入った

それは古い木の天井。そして古びたタンス。

埃の匂いがする畳。

目が回り気持ち悪かったせいもあるが

埃や古い畳の匂いで気持ち悪さが増す


『んん、、うぇ』

咳き込みながら嘔吐く(えづく)

すると閉め切られていた障子が開いた

「あらあら、大丈夫かい?」

開いた障子から現れたのは優しそうなおばあさん

『だ、誰、、うぅ』

「あんまり喋りなさんな、具合悪いんやろう。話はもうちょっと良くなってからしようなぁ。今はゆっくり寝とき」





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作者名:星野ほのめ | 作成日時:2017年8月8日 1時

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