＊ ページ27
.
ユウくんは使えない私を置いて、一人寮の片付けに行ってしまった。
『使えない、じゃなくて多分わざわざ気を使ってくれたんだろうな〜。あーもう、ほんと良い子すぎるでしょ』
ユウくんの言った通りずっと水をかけて冷やしていれば、蕁麻疹を発症していた腕から赤みは引いてきていた。
人によって重さは違えど、誰だってあの量の埃を吸い込めば体調不良を訴える。
『ユウくんは大丈夫かな〜.........ん？』
濡らしている腕の上部に水を感じた。
どう考えても蛇口から跳ねてきた水ではない。
『雨、、、か』
よいこらしょと重たい腰を上げて最初に捻った方向の逆向きに蛇口を回した。
埃まみれか、ずぶ濡れか。
正直に言えばどちらも嫌と言いたいところだが、生憎今は着替えを持ち合わせていない。
だから残った選択股は中に入るの一択のみだ。
だが中に入る前に躊躇が生まれ、私は玄関前の階段で少し雨宿りをすることにした。
中に入ってユウくんを手伝いたいのも山々だが、これから来るであろう"お客さん"を出迎えるのも役割としていいんじゃないかなって。
ほら、こちらに向かってひとつの影が走ってきた。
「ぎえー！急にひでえ雨だゾ！」
横で濡れた全身を振り、水を飛ばしてきた。
隣にいる私が見えてないのか、無視を決め込み中に入ろうとするお客さんに声をかけた。
『それはそれは災難だったね...
_____グーリームーくん』
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 263人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
白凪(プロフ) - さやたんさん» イラストの方から飛んできてくださりありがとうございます！！結構な自己投影(美化)作品となっているため、面白みが感じられないかと思いましたがそう言ってもらえてとても嬉しいです！！亀更新ですが頑張ります！！(ちなみに推しはレオナなのです.....!) (2020年8月7日 7時) (
レス) id: 03f781a71d (このIDを非表示/違反報告)
さやたん - 白凪様の絵を見てたら。こちらの小説があると知って飛んでまいりました。凄い面白いです！！！更新頑張ってくださいー推しって誰ですか？ (2020年8月6日 23時) (レス) id: 3595494de5 (このIDを非表示/違反報告)
白凪(プロフ) - 「 」さん» ゆっくりだけど書いていきます！！ (2020年8月4日 22時) (レス) id: 03f781a71d (このIDを非表示/違反報告)
「 」(プロフ) - つ、続きが……気になりすぎる…… (2020年8月4日 22時) (レス) id: e81c17c75a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：白凪 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/hsn145sfam1/
作成日時：2020年8月4日 21時
