【進○の○○】兵長様は旦那様っ！！4

162話 ページ34

貴方side



頭の中がぐるぐるとする。
上手く表現出来ないけれど、先ほどの光景を見て気持ち悪くなった。


巨人が人を食らうところなんて、もう見なれてるはずなのに……


取り乱しすぎた私のせいで、エ レンには迷惑をかけてしまった。



私が立体機動で移動している間にも、巨人と戦っている姿があちらこちらに見える


私は身を引き締め、もう一度グリップに力を入れる。









私は撤退命令が出るまで、何度も何度も…何度も巨人のうなじを削いだ。



貴「ﾊｧ……ﾊｧ……」


回りには蒸気が沢山あがっており、どれだけの巨人を倒したのか目に見えた。



撤退命令が来ても私は元の場所に戻る気力が無かった。



回りには巨人の蒸気の他にも家の壁に着いた血がべっとりと付着している。


それは、蒸発しないことから仲間の血だと思う……


貴「ﾊﾊﾊ………」


乾いた笑い声が静まり返っているこの場所に良く響く。


こんだけ倒しても毎回失われる命……

壁の外に来ても結局何一つとして成果は得られない。






貴「お母さん………」



私は貴方のように強く生きることなんて出来ないのかもしれない……

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