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163話 ページ35

貴方side



私のお母さんは、とても優しくて品があり…何より心も体も強い人だった……


お母さんは調査兵団に、父と共に所属していた。


私はその二人に憧れ、入団。

そして間もなく父が亡くなった……勿論、巨人によって…


私は子供のように大きな声で泣いた…

でもお母さんだけは泣かなかった。
そんなは母が私には理解が出来なかった。

子供の時なんて誰もが、悲しいなら泣く。嬉しいなら笑う。

そんな単純な事しか分からなかったから。



でも…お母さんは私の見えないところで、一人泣いていた…
私の前ではいつも笑顔を絶やさない母が一人…父の生前まで着ていた服を握りしめ泣いていたのだ。



私はそれから母が笑っていても本当の笑顔を見ることは無かった…

いつも…いつも…どこか陰っている笑顔を向ける母に私はもっと…もっと強くならないと思った…


辛くて厳しい訓練を他の人以上に歯を食い縛って耐えた。


そして…母と私の最後の壁外調査の日…


母は私を庇って死んだ……
とても呆気なかった。地面に強く叩きつけられた母は即死……

その母を持ち上げた巨人は、腕…足…胴…頭…と順々に食べた。


何もしないで突っ立っている私…いや…むしろその光景が夢かと思った…


そこから私は良く覚えていない。

後から聞いた話によると、その巨人を私は母を
食らった順…頭から足を順々に削いでいったらしい。

それも無表情で…


そんな暴れている私を止めたのが、私の少し前に入団したリヴ ァイだった…




きっと、あんな事が無ければ私はリ ヴァイと関わる事も無かっただろう…



貴「………」



少し落ち着いた私は撤退命令がとっくに出ているため、皆の元へ戻ることにした。



たが、私は後ろに潜む大きな影に気づかなかった。

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征遙(プロフ) - 影魅弥@夜桜花火さん» ありがとうございます!(о´∀`о) (2015年3月5日 8時) (レス) id: f14efb75aa (このIDを非表示/違反報告)
影魅弥@夜桜花火(プロフ) - 征遙さん» もちろんです!更新楽しみにしてます! (2015年3月5日 6時) (携帯から) (レス) id: 210ebc90ec (このIDを非表示/違反報告)
征遙(プロフ) - 稜仔さん» ありがとうございます!長い月日が過ぎてしまい迷惑をおかけしました!待っているというありがたい言葉を貰えただけで私はとても嬉しいです!是非、最終話お読みになってくださいまし。 (2015年3月5日 1時) (レス) id: f14efb75aa (このIDを非表示/違反報告)
征遙(プロフ) - 夜桜さん» ありがとございます!!長いあいだ更新が出来ない状態で迷惑をおかけしました!申し訳ない!是非、最終話までお付き合いください! (2015年3月5日 1時) (レス) id: f14efb75aa (このIDを非表示/違反報告)
征遙(プロフ) - 影魅弥さん» 遅くなって申し訳ない!随分と待たせたしまいました!どうか、完結まで付き合ってくれると嬉しい限りです…! (2015年3月5日 1時) (レス) id: f14efb75aa (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:征遙 | 作成日時:2014年12月14日 13時

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