165話 ページ37
貴方side
皆の元へ戻ると、救護班が忙しく怪我人の手当てをしていた。
貴「…っ………」
片方腕がない人も……
意識が無い人も……
沢山の血を見にまとっている人も……
全てが私にとって恐怖でしかなかった。
ギュッと隣のリヴ ァイの服の裾を掴む…
リヴ ァイは黙ったままエルヴィンが居るテントに向かって歩いている…
貴「リヴ ァイ…私、エ レン達の所に行ってくる…」
遠くの方に見える、エ レンやペトラ…
私はエルヴィンに用が無いため立ち去ろうと裾を掴んでいた手を放すと、パッとリヴ ァイに手を掴まれた…
リ「いいから…着いてこい…」
ギュッと私の手を掴み握ったリヴ ァイはそのまま止めていた足を進めた…
途中で絡まれた指は何故かいつも以上に温もりを感じて、とても安心した…
リ「入るぞ……」
バッとテントの布を通り、エルヴィンの返事も聞かないまま中へ入った。
エル「○○○にA…」
そこには、机の上に地図を広げているエルヴィンしかいなかった。
エル「報告は既に聞いているよ…」
既にエルヴィンの耳にも入っている事…
そう。巨人が何故か一ヶ所の範囲に集中していたこと。
リ「あぁ………原因は分からねぇが…」
エル「うん………まぁ…私たちの思い過ごしかもしれないしな……それに巨人の行動範囲を全て私達が把握している訳では無い…」
結果、原因は分からないまま。
リ「なら……深い意味は無いと判断して良いんだな…?…」
エル「まぁ…今のところは……だがな……」
エルヴィンが本当はどう思っているか知らないが、私たちは団長であるエルヴィンに従うしかない…
エル「それより…Aの顔色が良くないな…」
貴「え?…」
自分では分からない変化に私は少し驚いたが、原因は分かっている…
リ「まぁ…こいつも疲れてるんだろう…取り合えず休ませてくる…」
私の手を握ったまま出口に向かうリヴ ァイの後を私も追いかける。
エル「A………壁外で自分を見失ってはいけないよ……」
何故か去り際にエルヴィンに言われた一言は誰からか聞いたことがあるような……無いような…
貴「……はい…」
心に突っかかったまま私はエルヴィンの元を後にした。
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征遙(プロフ) - 影魅弥@夜桜花火さん» ありがとうございます!(о´∀`о) (2015年3月5日 8時) (レス) id: f14efb75aa (このIDを非表示/違反報告)
影魅弥@夜桜花火(プロフ) - 征遙さん» もちろんです!更新楽しみにしてます! (2015年3月5日 6時) (携帯から) (レス) id: 210ebc90ec (このIDを非表示/違反報告)
征遙(プロフ) - 稜仔さん» ありがとうございます!長い月日が過ぎてしまい迷惑をおかけしました!待っているというありがたい言葉を貰えただけで私はとても嬉しいです!是非、最終話お読みになってくださいまし。 (2015年3月5日 1時) (レス) id: f14efb75aa (このIDを非表示/違反報告)
征遙(プロフ) - 夜桜さん» ありがとございます!!長いあいだ更新が出来ない状態で迷惑をおかけしました!申し訳ない!是非、最終話までお付き合いください! (2015年3月5日 1時) (レス) id: f14efb75aa (このIDを非表示/違反報告)
征遙(プロフ) - 影魅弥さん» 遅くなって申し訳ない!随分と待たせたしまいました!どうか、完結まで付き合ってくれると嬉しい限りです…! (2015年3月5日 1時) (レス) id: f14efb75aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:征遙 | 作成日時:2014年12月14日 13時