名探偵の弟は特一級異能力者らしい

名探偵は招待されたらしい ページ31

乱歩said

「何これ」

武装探偵社に来たら僕宛ての手紙が置いてあった

綺麗なデザインの封筒の中には舞踏会の招待状かと見間違える様な手紙

二十面相、基僕の弟からだ

「今宵、旧家にて麗しの令嬢を守らせていただきます。つきまして、名探偵殿にはこの場所に来て頂きたくこの手紙を書きました。箕浦警部とともにお越し頂きたい。返事は伝書鳩に持たせてください。月が上に行く一時間前にお越しください」

そう書かれた手紙

成る程……

確かに窓に先刻からずっと鳩がいる

なら早く返事書いてあげようっと

「いいよ。旧家って事言っちゃっていいの？諦めたの？まあそれは置いといて多分最近起こってる猫の行方不明と人の行方不明や家出の事件だろうね。麗しの令嬢なんて言うけどこの間来た女の人を囮にしたんだねぇ。じゃ、時間までに箕浦さんに言っておくよ」

そう書いて伝書鳩に手紙を結ぶと飛んでいく

僕の弟と確信がついたのはこの間の事件だ

僕が飲み物を頼んだら迷わずココアを持ってきた

凡ミスなんだよね〜

「あ、箕浦さん？事件だよ」

僕は貰った手紙をもう一度見返す

「人が拐われる」

そう言えば直ぐに行くと箕浦さんは言って切った

今度ちゃんと彼を問いたださないとな

僕から一部の彼の記憶を消したこと

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