ピンクレモネード。2《 iw × sk 》

Episode : 054 ページ4

･


しょうたから、後で説明しろよ、って言われてちょっと俺の中の気持ちは沈み気味だった。だけど、自分で喝を入れ直してグラウンドに向かった。校内放送でドッジボールに出場する選手の招集がかかり、集合場所へと向かうと、すでにクラスの奴らはほぼほぼ集まっていた。


kj「照にぃ遅いで！どしたん？」

iw「なんでもない、役員もやってっからそっちの用で呼び出されてたの」

kj「忙しいやっちゃなー」



すると、耳に入ってきたのは楽しそうな笑い声で、声のする方を向くとそこには、楽しそうに話す阿部派の4人がいた。



mm「俺、あべちゃんのために本気で勝ちに行くわ」

ab「目黒がガチになるとめっちゃ心強いんだよな〜」

sk「お、お手柔らかに...」

ru「僕たちだって負けないんだから！俺出ないけど！」



確か、最初に当たるのはA組か...その後しょうたたちのクラスとやって、学年総当たりで勝ったクラスが1年、3年と対決する。その後、円陣組むのに佐久間たちはまたね、と離れるが、目黒が佐久間の腕をグッと引っ張った。



mm「佐久間くん、緊張しすぎ。大丈夫？」

sk「えっ...え〜？そうかなぁ？」

mm「うん。怪我だけ気をつけてね？頑張ろうね」



優しく微笑んだ目黒は、佐久間の髪を優しく撫でた。それに対して嬉しそうに「おう！」と返す佐久間。2人の空間は、なんだかそこだけ別の空間のようにも感じられた。そのまま見ていたら目黒と目が合って、勝ち誇ったような顔をされた。

アイツ...！ぜってぇー当ててやる...！！



･

Episode : 055→←Episode : 053

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す