華になる！《 Kairu.Tamura 》 (ページ7)

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『......ダンスパーティー、ですか？』

「そう。この学園の高等部の伝統で交流を兼ねたダンスパーティーが最初の行事であるんです。各学年の『顔』と『華』がペアになってダンスを披露するので、お2人にもそれに参加してもらいます。これから放課後などを使って社交ダンスを練習していくから......よろしくね？」

先生からそう説明されて、私は心の中で舞い踊っていた。だってダンスパーティー...しかも、海琉くんと堂々と踊れるなんて、本当に幸せすぎる。

2年と3年の学園の『顔』と『華』もきて一緒に練習するから、と言われて待っていると、しばらくしてドアが開いた。振り向くと、輝かしいオーラを放ちながら入ってくる人たち。その中の1人と目が合う。......あれ？なんか、見たことあるような...なんとなくそんな気がして、考えていると自己紹介が始まる。

「今年の3年の『顔』に選ばれました、青木滉平です。よろしくお願いします！」

愛らしい笑顔で明るく挨拶をする青木先輩。確か、女子力がめちゃくちゃ高くて、実は『華』候補にも名前が上がるほどの両面性を持ち合わせてるとか。実際、めちゃくちゃ肌とか手も綺麗だし。

そして、スっと顔を上げたその人と目が合う。大きく目を見開いたその人が、私を凝視したまま自己紹介をした。

「......2年の、織山尚大です。よろしくお願いします...」

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