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32.貴音視点 ページ38

貴音視点

Aがアジトを出ていってから数日がたった。

アジトは凄い変わりようだった。

キドはAが居なくなったというのにAの分の料理を作っている。

カノは鏡の前でAに欺いてはぶつぶつと独り言を言っている。

セトはバイトをクビになったり、それの繰り返し。

マリーちゃんは部屋に籠って出てこない。

モモちゃんはテレビに出てるときに見たけど、あまり元気がなかった。

ヒビヤ君はアジトに来なくなった。自分の家に戻ってるらしい。

アヤノちゃんはいつものように元気がない。ずっとボーッとしている。

シンタローはあまり変わっていない。メカクシ団の皆をちゃんと動かしてくれてる。

私は一日中ゲームをするという生活に戻った。夜も寝てないので、目の下にはいつも濃い隈が出来ていた。

それから…




遥。遥は一人で泣くことが多くなった。皆の前では明るく振るまっているけど、遥の部屋の前を通るたびに泣いている。

Aが居なくなるとこんなにも変わってしまった。

Aは、この団体にとって、大事な存在だった。

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設定タグ:カゲプロ , 高校生組 , 九ノ瀬遥   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:成瀬りぃ | 作成日時:2018年9月23日 12時

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