虚圏の白い華【BLEACH】 (ページ12)

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昔の話　ページ12

ひどい雨の中

雷がなって怖くて教会の祭壇のテーブルの下で隠れていた

この教会はとても気味悪がられだれも近寄らない

わたしはここで暮らしていた

幼い頃髪が白い理由で親に捨てられた

生きるために花を摘んでそれを売っては生活をしていたがこの見た目で気味悪がられた

同じくらいの年の子には石など投げられいじめられていた

生きるために盗みもしたが捕まってぼこぼこにされたこともあった

この教会で暮らせばわたしのこといじめる人達がいない

けど雷はずっと怖い

「早くやまないかな」

ガタッ

(…え？な、なに？)

？「…ついてねぇなぁ」

声がしてびっくりして物音を立ててしまった

こちらに近づいてきた

？「誰だてめえ？」

テーブルを倒した男をみた

正端な顔立ちをしたリーゼントヘアの男を見て睨み付けた

「…！あなた、人の住みかでなにするの！！」

？「あ？ここお前のか？」

それ以外ないでしょ…

「っ！そうよ！出ていっ〰️！！」

大きな雷がなった

？「なんだ、大胆な女だな」

気がつくとそいつに抱きついてしまった

「な！あ！ち、違っ！〰️！！」

また雷がなりしがみついた

？「くくく、ははは！！！」

「な！なに！？」

　
急に男が笑いだし、びっくりした

グ「お前、さっきの威勢はどうしたんだよ、面白い女だな」

「しょうがないでしょ！怖いの！」

？「わかったわかった」

ぐっとわたしを抱きしめる男

「ちょ！」

？「雨があがったら出ていくからよ、それまで怖い思いしないよう側にいてやるよ」

「〰️！」

？「顔真っ赤だぜ」

「うるさい！」

だれともこんな経験がないので当たり前だ

しばらくの沈黙のあとに男は聞いてきた

？「女、名はなんていう？」

「…A、あなたは？」

？「グリムジョーだ」

その間にわたし達は色んな話をした

親がいないことや暮らしのこと

グ「そういやお前、髪が白いんだな」

「…うん、気味悪いよね」

グ「あ？そんなこと言ってねぇだろ」

「じゃあなに？」

グ「単純に綺麗だなって思ったんだよ、顔だって街の女より良いしな」

「…え？」

今、綺麗って…

「初めて言われた」

グ「体型は少しガキぽいけどな」

「！…最低！〰️！」

雷がなってまたしがみついた

グリムジョーはニヤニヤと笑う

グ「お前、こうしていると普通の女だな」

"普通の女"

確かに彼はわたしにそう言ってくれた

これがわたしとグリムジョーの初めての出会いだった