･ ページ15
＊
雅紀 side
｢ 勝利くんが歯痛いみたいだから、
これから俺行ってくるな。 ｣
ふと聞いた、衝撃の言葉。
雅紀 ｢ え！ちょ…！
ねぇ、翔にぃなんて！？ ｣
翔 ｢ え？ 健人から家に電話かかってきたのみてたでしょ？ ｣
雅紀 ｢ 違うの！
俺、この間…ううん、
もう3ヶ月前ぐらいに勝利くんの歯みたの。
仮詰めもあったし、
歯医者も通ってるって言ってた。 ｣
翔 ｢ そうなのか？ ｣
雅紀 ｢ ねぇ、俺に行かせて？
気になるし…
もしかしたら応急処置だけかもしれないし。
歯科検診の時の勝利くんを考えたら
こんなに緊急で耐えられないほど、痛くなるなんてこと考えられないもん。 ｣
翔 ｢ ん、いいよ。行ってこい。
何かあったら言えよ？ ｣
雅紀 ｢ うん、ありがとう！ ｣
急いで勝利くんの元へ行く。
健人 ｢ ごめんなさい、呼び出して…
今、部屋にいるのでご案内しますね。 ｣
雅紀 ｢ うん、痛そうだった？ ｣
健人 ｢ 結構痛そうでした… ｣
雅紀 ｢ そっかそっか…
でも、歯医者通ってたよね？ ｣
健人 ｢ はい、通ってて終わったとは言ってたと思うんですけど… ｣
雅紀 ｢ そっか、
それなら親知らずとかかもしれないね。 ｣
健人 ｢ はい。
あ、ここです。
勝利、雅紀くん来てくれたよ。 ｣
カチャッと鍵の開く音。
その音と共に
｢ ごめんなさい、お願いします ｣
って健人くんは去っていく。
きっと、これが聡くんとマリウスくんなら
違っていたのかもしれないけど。
…難しいね、高校生って。
雅紀 ｢ 勝利くん、入っていい？ ｣
勝利 ｢ … ｣
雅紀 ｢ 勝利くん？ ｣
勝利 ｢ …っ…だっ… ｣
雅紀 ｢ どうしてやなの？
何も怖いことしないよ、ね？ ｣
勝利 ｢ … ｣
少し扉の外で待ってみる。
｢ 怖いことしないよ ｣
｢ 勝利くんのこと助けてあげたいんだよ ｣
ってことをたくさん伝えながら。
そうしたら、
小さくドアがひらく。
涙が流れて、真っ赤な顔。
そんなにも痛かったのかな…。
早く治してあげて、
…勝利くんの笑顔がみたい。
＊
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 181人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みぃたん(プロフ) - さちさん» ご返信が遅くなり申し訳ございません。リクエストは残りの容量が少し御座いますので、遅くはなってしまうかもしれませんが、書かせて頂くことは可能です。よろしくお願い致します！ (2019年11月5日 8時) (
レス) id: a39e123e76 (このIDを非表示/違反報告)
みぃたん(プロフ) - ♪あおば♪さん» ありがとうございます！とりあえず、完結致しました´`* まだ容量がありますのでいつか書くと思います！その際はよろしくお願い致します！ (2019年11月5日 8時) (レス) id: a39e123e76 (このIDを非表示/違反報告)
さち - すいません。リクエストって可能でしょうか？ (2018年12月18日 23時) (レス) id: d91af9dd84 (このIDを非表示/違反報告)
♪あおば♪(プロフ) - 続きが気になります！これからも応援しています！頑張ってください！ (2018年12月15日 2時) (レス) id: 88e54ce10b (このIDを非表示/違反報告)
みぃたん(プロフ) - ♪あおば♪さん» キンプリですね。ちょっとキンプリについて勉強してからじゃないとかけないのですが…(汗) それでもよろしければいつかお書きしますよ´`* (2018年11月16日 22時) (レス) id: a39e123e76 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みぃたん | 作成日時：2018年7月1日 19時
