22話 ページ24
*
あれから講義もろくに頭に入らずどう返信するべきなのかを考えていた
バイト中も上の空
『普段じゃあんなミスしないのにな。』
家に着き今日何度目かわからない携帯との睨めっこ
『はぁぁあ…。』
ため息も何度目なのかわからない
悩みに悩んだ末結局思いつかない返信
家事をしながらも頭の中はそのことばかり
『ダメだ。全然思いつかない。』
…てかなんでこんなに考えてんだろ
ただ返すだけ、それだけの事のはず
はず、なのに
Aこちらこそ。練習頑張ってね。
何回も打っては消しを繰り返し結局送ったのは当たり障りのない内容
一日悩んでこれかよ
自分にツッコミながらも他に何も浮かばなかったのだ
ベットに入って寝る間際
ピロン
静寂に包まれた暗い部屋に鳴り響いた通知音
裕葵くんかな
でももう今日はいいや
いつも使わない思考を使ったからか私はすぐに眠りについた
48人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:あや | 作成日時:2019年5月2日 21時