最高傑作の片割れは奇才へと変わった (ページ30)

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22、最高傑作と奇才ページ30

九州で脳無に襲撃される直前、

ホークスとエンデヴァーは双子の話をしていた。

ホークス『焦凍くん、仮免落ちちゃったんですよね。』

エンデヴァー『何が言いたい。』

ホークス『それに対してAちゃん、最高得点で仮免受かってますよ。』

ホークス『昔はそんな素振りなかったのに、』

エンデヴァーはどんどん表情が曇っていく。

ホークス『焦凍くんじゃなくて、Aちゃんの事も見てあげた方がいいんじゃないですか？ほら、轟家の奇才って言われる程にもなっちゃってますし。』

本人の耳には入っていないが

焦凍は最高傑作、Aは奇才と周りから呼ばれていた。

もちろんA本人に伝えると調子に乗るのが目に見えるので

本人は知らないのだが。

死柄木『へえ。お前が奇才か。』

Aは死柄木と初対面でそれを告げられた。

轟Aはアホであった。

「わ、悪口？」

荼毘『褒め言葉だ。調べればいい』

死柄木『コイツ(A)の事はお前(荼毘)が見ろ。お前のワガママだからな。』

荼毘『そうするつもりだったさ』

死柄木『コイツは自己治癒出来ないみたいだから下手に怪我させんなよ』

トゥワイス『イエッサー！』

しつこく私に話しかけてくるやつもいるが

荼毘が私の腕を引き別の部屋に連れ出す。

荼毘『A、いつから炎使えるようになったんだ？』

「！！、なんでそれを？」

そう。私が一番最初に出た個性は治癒の方だった。

もちろんそんな個性が出ると思っていない私は

弱ってる動物を触るとみるみる元気になる姿を不思議に思っていた。

父は炎熱、母は氷結。兄も姉も焦凍さえも

それ以外の個性は出ないので

炎と氷以外の個性が出るとは思っていなかった。

エンデヴァー『A、炎か氷は出るようになったのか』

「まだどっちも出ない。」

なかなか個性が出ない私に痺れを切らした父は

私も失敗作という事にしたのだろう。

中学2年の夏。いつの間にか父の個性も使えるようになっていた。

焦凍と同じ二刀流になった。

雄英入学を希望すると同時に父に今までの事を話し

雄英入学出来るくらいの事は教わった。