最高傑作の片割れは奇才へと変わった (ページ31)

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「なんで、なんでお前が私が
なかなか炎が使えなかった事を知ってるの？もしかしておn」

言いかけた所で口元を塞がれる。

荼毘『はっ、二度とその話はするなよ。』

私の治癒の能力について最初に疑いをかけてきたのは

燈矢お兄ちゃんだった。

そういう個性の人を聞いた時があると言ってくれた。

でも私はその個性を下に見た。

誰にも言えなかった。燈矢お兄ちゃんしか知らない

私の個性。

「荼毘の由来はなんですか？」

荼毘『さあ、忘れたな。』

荼毘『アイツから指導されてねえだろ？俺が鍛えてやる。』

ここから、想像を絶する猛特訓が始まる。

焦凍に比べればまだ甘いが

かなりキツイ訓練の日々が幕を開けた。

荼毘(轟燈矢？)は何かと並行して

私を鍛えようとしていた。

荼毘の身体が綻(ほころ)びそうになると私が治癒する。

それを何度も何度も繰り返し、

何故青い炎にならないんだとかなりキツく怒られたりもした。

治癒も触らずとも治せてしまう程になったが

自己治癒だけは未だに出来ない。

荼毘『なんでだ！俺に触れて俺とアイツ(トガヒミコ)らの治癒が出来るなら自分も治せるようにならないのか、』

荼毘は頭を抱えていた。

荼毘『時間が無い。早く自己治癒だけでいいから完成させろ。』

部屋から出して貰えないので、

何が時間が無いのかが全く分からない。