進む道は... 最終章[ダンボール戦機ウォーズ]

story 35　アラタサイド ページ15

〜コントロールポッド〜

さっきのセレディ先生の話を聞いて、俺はこう思った。

“LOST”させるという事は…相手のプレイヤーの命をうばう行為ではないのかと。

アナウンス「5…4…3…2…1… ウォータイム開始。」

ウォータイムが始まってしまった。
数十機のエゼルダーム機が一斉に散らばるのを、俺は呆然と見ていた。

セレディ「何をしているんだ、早く目標拠点に向かえ。 君の担当は… ジェノック本拠地だ。」

アラタ「俺…出来ません。 LOSTさせるってことは…相手の命を奪う行為なんです…よ?」

すると、セレディ先生はフフッと笑った。

セレディ「あれは、嘘だよ。 そうでもしないと皆真剣に戦わないからね。」

アラタ「本当にしんだりしませんよね…?」

セレディ「ああ。」

アラタ「わかりました。 …エゼルダーム 瀬名アラタ、出撃します。」

そのあと、俺はジェノック本拠地に向かった。 ……それがセレディの罠だとも知らずに。

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