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〜おそ松side〜
フーッと息を吐き、タバコの煙も一緒に吐き出す
俺は窓の外の綺麗な満月を眺めながら、無心でタバコの煙をくゆらせていた
チラリと時計を見ると、1時10分ちょっと過ぎ。いつもはこんな時間に目が覚めることなんてないのに、何でかなー
ガチャッ
お？こんな夜遅くに起きているのは俺だけじゃなかったようで
俺は後ろを振り向く
少し跳ねた水流のような黒い髪
鋭くて、強靭で、でもその中に脆さと儚さがあって、何もかもを見透かされそうな綺麗な綺麗な黒目
少し焼けた肌に男っぽくて大人な顔立ち
そして16歳とは思えない低身長
ｰｰｰｰｰそこには小さな女の子…Aちゃんが立っていた
彼女の目から溢れ出ている
涙
彼女自身、その涙に気づいていないようだ
俺はAちゃんの目元に指を這わせる
お「何で泣いてんの？」
ぽろぽろと溢れる、丸くてビー玉みたいな涙
うるんだ目はどこか幼くて
どうしようもなく胸が痛む
ああ。本当に俺は、この子の涙が苦手だ
この子には笑ってもらいたいのに。このファミリーにも慣れてきて、やっと笑顔が増えたのに
ねぇ、苦しいことがあったらお兄ちゃんが……俺が、いつでも守ってあげる。助けてあげる
だから、そんな顔しないで
まるで、世界の全てを背負ったような…苦しそうで、壊れそうで、助けを求めているような………
そんな顔されたらこっちまで辛くなっちゃうよ
俺はAちゃんの涙を止めたくて、どうにかして笑わせたくて、いつもの笑みを浮かべた
お茶の入ったコップを渡して、換気扇を止める
振り向いた彼女の目からは、もう涙は溢れていなかった
良かった。もう大丈夫みたいだ
涙の代わりに笑顔を溢すAちゃん
この笑顔を一人占めしたい。この子ともっと一緒にいたい
拐ってしまおうか
俺はAちゃんの手を握った
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vqtamane(プロフ) - 狼さん» そうです！ (2016年11月12日 17時) (
レス) id: 15a0daf26d (このIDを非表示/違反報告)
狼(プロフ) - vqtamaneさん» もしかして、「言の葉の庭」ですか？？ (2016年11月12日 17時) (レス) id: 58930f1021 (このIDを非表示/違反報告)
vqtamane(プロフ) - 狼さん» そうなんですか！私はあるアニメで知りました。 (2016年11月12日 15時) (レス) id: 15a0daf26d (このIDを非表示/違反報告)
狼(プロフ) - vqtamaneさん» 本当ですか！ありがとうございます！！これからもよろしくお願い致します！私もあの詩大好きだったんで、ちょっと使わせていただいたんですwちなみに万葉集です！ (2016年11月12日 9時) (レス) id: 58930f1021 (このIDを非表示/違反報告)
vqtamane(プロフ) - とても面白いです！あの 詩、大好きです！ (2016年11月11日 22時) (レス) id: 3c6805cf87 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：狼 | 作成日時：2016年8月25日 19時
