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『スピースピー…パチッ……ん』


あれ、何で私ベッドで横になってんの


てか、この目の前の紫色の布何……


え?え!?


『い、一松さん』


仕事が終わるまで絶対に寝ないと決めていたのに、目が覚めたらベッドで寝ていて、そしてあろうことか一松さんも私の隣で眠っている


しかも私の体に腕を回しながら


とにかく私は起きることにした


上体を起こそうと、腕を支えにして腹筋に力を入れる





『え…?』


何これ、全然起き上がれない


一松さんの腕に力がこもっていて、全く起き上がれない


私は一松さんの顔を見つめた


『……一松さん、起きてますよね』


ほぼ確信じみて問いかける。絶対これ狸寝入りだろ


一松さんの目が開き、私を捉えた


その瞬間一松さんはニヤリと笑った


一「バレた?」


『そりゃバレますよ』


一「ヒヒッよく寝れた?」


チラリと時計を見る


もう夕方の6時だった


寝たのが確か朝の10時だから………


たっぷり8時間熟睡していたということだ


もはや昼寝という域を超越している


『おかげさまで…』


一「そう、そりゃよかった」


頭を少しだけ乱暴に撫でられ、一松さんはベッドから起き上がった


私も起きて髪を手ぐしで整える


一「お前さぁ…仕事だからってんな根詰めなくていいんだよ、体壊したらもともこもないし」


ぶっきらぼうの中には優しさがあって、私のことを心配してくれてたんだと思った


『ありがとうございます』


一「ん…」


照れたようにそっぽを向く


あ、この人めっちゃ良い人や(確信)←


すると突然一松さんは私の腰に手を回し、顔を近づけた


何だ何だ!?と思っていると


カプッ


『っ…!?』


一松さんが私の首筋に噛みついた


八重歯が肌に突き刺さり、痛い。いや、勿論血が出るほどではないけど


『ぅ…いぁ』


それから2〜3分間この状態のままで、ようやく噛むことをやめた一松さんは再び妖しげな笑みを浮かべた


一「次こんな無理したら…お仕置きだからねェ? ニヤッ」


彼はそう言い残して部屋を出ていった


バタン…


『はー…』


マジでビビった。噛まれたところを抑えて、私はパソコンと向き合った


今日の夜からちゃんと寝よ…


じゃないとお仕置きとやらが怖すぎる(震え)


〜後日談〜


お「Aちゃん、その噛み痕…何かな? ニッコリ」


『え』


一「…(逃走)」ダッ


松「あいつかあああああ!!!!」←←

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vqtamane(プロフ) - 狼さん» そうです! (2016年11月12日 17時) (レス) id: 15a0daf26d (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - vqtamaneさん» もしかして、「言の葉の庭」ですか?? (2016年11月12日 17時) (レス) id: 58930f1021 (このIDを非表示/違反報告)
vqtamane(プロフ) - 狼さん» そうなんですか!私はあるアニメで知りました。 (2016年11月12日 15時) (レス) id: 15a0daf26d (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - vqtamaneさん» 本当ですか!ありがとうございます!!これからもよろしくお願い致します!私もあの詩大好きだったんで、ちょっと使わせていただいたんですwちなみに万葉集です! (2016年11月12日 9時) (レス) id: 58930f1021 (このIDを非表示/違反報告)
vqtamane(プロフ) - とても面白いです!あの 詩、大好きです! (2016年11月11日 22時) (レス) id: 3c6805cf87 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2016年8月25日 19時

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