【マフィア松】ハッカー少女、誘拐しました

20 ページ21

『…』


私は少しの間、倒れた男を見つめていた


この人の最期の言葉が気になった


“ボスの命令だ”


何でこの男のボスは私を狙ったんだろう。私より有能なハッカーなんて世界中を見たら沢山いるだろうに


それにわざわざ兄としてこの人に近づけさせるなんて遠回しなことしなくても、最初から誘拐やら何やらすれば良かったのに


ん〜…？


悶々と考えていると、突然頭に暖かいものが乗っかった


おそ松さんの手だった


お「いや〜Aちゃん、お兄ちゃん嬉しかったよ？まさか俺らのことあんなに大事に思っててくれたなんてさ！」


『っ///』


そうだ、全部聞かれてたんだった


畜生…本当は私一人で来る予定だったのに、つけられてた…


はずい………


『もう帰りましょう…』


チ「ん、そうだね。帰ろうか」


頭に乗っていたおそ松さんの手が、私の手を掴んだ


お「手あったか！子供体温だね」


『おそ松さん冷たいですね。大人になると冷たくなるんですか』


松(何その純粋な質問…！！超可愛い！！！)←←


お「まぁ体質によるよね〜俺は子供ん時から冷たいってよく言われてたよ」(純粋っつーか素直すぎか！？可愛いすぎるんだけど！！)←


カ「ｷﾞｭｯ ほら、俺は暖かいだろう？」(フッ顔は大人っぽいのに中身は普通の子供だな…)


『あ、本当だ。暖かい』


チ「…(怒)」(クソ長男次男ゴラァァ！何自分達ばっか手ぇ繋いでんだよ殺す！！)←


一「…何かお前猫みたい」(男顔で声低いくせに結構可愛いとこあるじゃん…)


『そうですか？』


猫かぁ、でも猫好きだから嬉しいかも


十「Aちゃんやきうしよー！」(良いなー兄さん達。あっ帰ったら頭ナデナデしてあげよーっと！)←天使((作者「知ってる」((『黙れ』


ト「むーっAちゃん今度僕と一緒に買い物しよっ！」(おそ兄さんとカラ松兄さんのご飯に毒入れようかな…)←作者「長兄松逃げてー超逃げてー」


『わかりました』


改めて思ったけど、この人達とずっと一緒にいたいなぁ


両手に繋がれた二人の手の暖かさを、そして皆さんの言葉の暖かさを感じながら、私達は家に帰った

21→←19

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す