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お「よし、じゃあ次は部屋紹介かな。Aちゃんついてきて」
私とおそ松さんはソファから立ち上がった
リビングを出て右の廊下を歩く。暫くすると6つ並んだ部屋が見えてきた
お「ここが俺の部屋。隣がカラ松、チョロ松、一松、十四松、トド松って続いてる」
なるほど。つまり手前から長男〜末っ子ってなってるわけか
お「んで、トド松の隣の部屋が資料室。仕事部屋にはあんま無闇に立ち寄らないでね」
『わかりました』
元より屋敷の中を探索する気はない。私は素直に頷いた
お「で」
おそ松さんは廊下を右に曲がる。そこには、指紋認証と暗証番号の機械が取り付けられた扉があった
お「ちょこっと下向いててね」
私は白い床を見つめた。埃1つない綺麗なこの屋敷、誰が掃除してんだろ…
数秒たつとピッという電子音がして、おそ松さんが扉を開けた
『!』
中に案内される。そこには、ありとあらゆる武器が大量に保管されていた
ライフル、拳銃、ナイフ、日本刀、メリケンサック
漫画やアニメでしか見たことがない武器達が、鈍い光を放っていた
お「ここは武器庫。Aちゃんは多分武器は使わないと思うけど、一応ね」
何て言うか、アニメに見た時とかはカッコいいとか思ってたけど、実際見ると結構怖いな…
まぁ人を殺すために作られた物だし、当然っちゃあ当然だけど
お「特別重要な部屋はこんくらいかな」
じゃあ帰ろう!と再びリビングに向かうおそ松さんの後を追う
バタンッ
・
ト「あ、お帰り〜」
チ「ねぇ、Aちゃんの部屋どうすんの」
お「大丈夫大丈夫。ちゃんと用意しといたから」
『あ、ありがとうございます』
私は慌てて頭を下げた。するとおそ松さんがクスッと笑った
お「そんなかしこまらなくていいんだよ?Aちゃんはもう、俺らの家族みたいなもんなんだから」
!!
家族?私が?この人達の?
…………良いの?
色々な思いが渦巻いてフリーズしている私に、皆さんが言う
カ「ああ、その通りだ。俺達のことは家族と思ってくれていい」
チ「うん。あ、分かんないこととかあったらいつでも聞いてね」
一「…」(優しい眼差し)
十「Aちゃんはここに居ていいんだよ!一緒に野球しよー!」
ト「うんっ僕ら、Aちゃんともっと仲良くなりたいって思ってるんだ」
1つ1つの言葉と皆さんの目はすごく優しくて
疑いがない訳じゃないけど、家族。ここに居てもいい。その言葉が嘘でも嬉しかった
『ありがとうございます』ニコッ
だから私は、精一杯の笑顔で感謝の言葉を伝えた
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vqtamane(プロフ) - 狼さん» そうです! (2016年11月12日 17時) (レス) id: 15a0daf26d (このIDを非表示/違反報告)
狼(プロフ) - vqtamaneさん» もしかして、「言の葉の庭」ですか?? (2016年11月12日 17時) (レス) id: 58930f1021 (このIDを非表示/違反報告)
vqtamane(プロフ) - 狼さん» そうなんですか!私はあるアニメで知りました。 (2016年11月12日 15時) (レス) id: 15a0daf26d (このIDを非表示/違反報告)
狼(プロフ) - vqtamaneさん» 本当ですか!ありがとうございます!!これからもよろしくお願い致します!私もあの詩大好きだったんで、ちょっと使わせていただいたんですwちなみに万葉集です! (2016年11月12日 9時) (レス) id: 58930f1021 (このIDを非表示/違反報告)
vqtamane(プロフ) - とても面白いです!あの 詩、大好きです! (2016年11月11日 22時) (レス) id: 3c6805cf87 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:狼 | 作成日時:2016年8月25日 19時