34 帰りのバス ページ35
『…速い』
コートの端から端を一瞬で走る日向。
そしてスパイカーの手に吸い込まれるようなトス。
それが、3セット目の最後の1点だった。
ピーーッと笛がなり、烏野が2-1で勝利。
初の練習試合は、勝ちという形で終わりを迎えた。
それにしても、及川さんのトスやサーブは凄かった。
確か影山の先輩で、師匠的な存在だとか。
なんて考えながらバスに揺られる。
…試合後は大変だった。
私は及川さんという変人に見つからないように気配を消して、誰よりも早くバスに乗り込んだ。
おかげで見つかることは無かった。
だが、及川さんに、私たちのバスが学校を出るまで、ずっと私の名前を叫び続けられたのには、普通に引いた。
私の隣に座るのは月島。
ヘッドフォンをしてずっと窓の外を眺めている。
相変わらず何を考えているか分からない。
澤村「A、大丈夫だったか?」
『え?何がですか?』
澤村「向こうの主将だよ」
『あー…はい、何とか』
通路を挟んで隣に座っている澤村先輩が、何かあったら言えよ、と、頭を撫でてくれた。
うん、やっぱり落ち着くな。
月島「………」
『ぅわっ!?』
澤村「……!」
グイッと月島に頭を引っ張られ、頭を月島の肩に乗せられる。
『…え?何、急に』
月島「……初練習試合は君もでしょ?疲れただろうから寝てなよ」
『どうした、今日。優しい』
月島「…黙って寝なよ」
目に手を当てられ、視界が暗くなる。
すると、不思議なことに眠くなってくる。
月島に触れている左肩や腕が、月島の体温で少し温かく心地いい。
私は夢の中へと落ちていった。
菅原「……へぇ。ツッキーも?」
月島「…何の事ですか。てか、ツッキーってやめてください」
澤村「ツッキーも?どういう事だ、スガ」
菅原「そういう大地もだべ?」
澤村「?」
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ゆにぃ(プロフ) - 夢主ちゃんと私の誕生日が全く同じで運命を感じました笑 (2021年1月13日 1時) (レス) id: db3ddbd843 (このIDを非表示/違反報告)
のん - とてもおもしろいです、更新楽しみしてます (2020年7月2日 18時) (レス) id: 53c650bd15 (このIDを非表示/違反報告)
shiba(プロフ) - ナナさん» ナナさんコメントありがとうございます!頑張りますので楽しみにしててくださいねd(^_^o) (2020年6月26日 1時) (レス) id: 45bc59818c (このIDを非表示/違反報告)
ナナ(プロフ) - 夢小説で剣道設定ってあまり見なくて、現剣道経験者からしたらすごく嬉しいですっ更新頑張って下さい (2020年6月25日 23時) (レス) id: a97c2b272e (このIDを非表示/違反報告)
shiba(プロフ) - ふぇいさん» ふぇいさんありがとうございます!!更新頑張るのでこれからも見てくださいね(≧∇≦)/ (2020年6月25日 13時) (レス) id: 45bc59818c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:shiba | 作成日時:2020年6月21日 12時