赤葦君が年上の大学生に一目惚れする話 (ページ10)

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俺は相変わらず毎週水曜日に必ずケーキや焼き菓子やら何かを購入しにケーキ屋に足を運んでいる

そして久々のオフ。

2回目のAさんからのお誘いで今日は韓国風？のマカロンを買いに行く日だ。

なんでも全種類食べてみたいが食べきれないかもしれないから赤葦くんがいてくれたら安心！と言われてしまった
一体いくつ買って食べるつもりなんだと思ったがそれは口に出さなかった

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マカロンはテイクアウトだったようで購入してから昼食を食べに適当にお店に入った

『そういえば赤葦くんって部活何やってるの？
いつも大きいカバン持ってるよね～
でも日焼はそんなにしてないし』

「バレーボール部です」

『バレーか～
私の通ってた高校そこそこの強豪だったってのは聞いてるけど、バレーは簡単なルールぐらいしか知らないな～』

「どこの高校だったんですか？」

『音駒ってところ。』

「！？音駒ならよく練習試合してます。あっちにも行くし、俺の高校にもよく来ます。」

『ていうか赤葦くん高校どこだっけ？
いつも聞こうと思って忘れちゃうんだよね』

「梟谷です」

『あー中学生の頃そこの制服かわいいなって思ってて行こうか迷ってた。
バドミントン部なかったし辞めちゃったんだけどね。
あ！音駒のバレー部に黒尾とかいう背が高めの人いない？』

「いますね。俺の一個上なんでAさんの一個下の学年ですね。
それがどうしたんですか？」

『私、部活連の会長やってたんだけどいつも背が高くてちょっと怖いなーって思いながら話してたの思い出して。』

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俺より先に黒尾さんがAさんと面識があったなんて少し嫉妬してしまう

もっと早く彼女を見つけていれば・・・

というもう変えられない思いが溢れてくる

早く彼女に思いを伝えなければ他の人に取られてしまうのはわかっている

すでに取られているかもしれないが

しかし、この関係が心地よくて一度告白してしまえばもう戻れないと思うと一歩を踏み出せずにいる

まだだ。まだだ。赤葦京治。

もっと彼女と仲を深めるまで待つんだ

俺は次は自分から彼女をどこかへ誘おうと心に決めた