8cut ページ9
なんだかんだ街をぶらぶらしていたら予約の時間になった
正直いつまでもこの時間が続けばいいなといつもの自分らしくない事を考えていた
あとは下心
これを機に彼女ともっと仲良くなってあわよくば・・・
なんてことも少し考えてしまった
一緒に歩いていてわかった事だが、Aさんはかなりの甘党だ
かわいいケーキやマカロンを見ては目がキラキラと輝いていた
歩きながら色々な雑談をして判明した頃は他にもあって
Aさんは現在教育学部の一年生で将来は小学校の先生を目指しているらしい
あとは高校までずっとバドミントンをしていたらしい
しかし、肝心な彼氏がいるのか否かを聞くことは出来ない
今日名前を知ったた、だの高校生がそこまで踏み込んでいいのかが分からない
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お店に入ると周りは女子同士かカップルばかりだった
それもそうだろう。
SNSで有名になるお店に男子高校生だけで行こうとするものは少ないだろう
少なくとも知り合いにはいない
『赤葦くんは何にする?』
「そういうAさんは決めたんですか?」
『まだ決まってなくて・・・
でも、候補はあるよ!
この苺がメインのやつかマスカットがメインのやつにするかで迷ってる』
「じゃあ、俺マスカットの方食べるんで半分こしません?」
『えっ!いいの?赤葦くんさへよければ一緒に食べたい』
この人は天然なのか?
初対面の仮にも異性とパフェを半分こする事に抵抗がないなんて・・・
俺としてはラッキーだけど彼女がどの人にもこんな感じなのでは?と思うと少し嫉妬してしまう
「お待たせしました。ごゆっくりどうぞ。」
『すっごい美味しそう!写真で見るよりも十倍美味しそう。やばい。』
「写真撮らなくていいんですか?」
『あ。早く食べたすぎて忘れてた〜
赤葦くんも一緒に撮ろ!』
急にカメラを向けられて驚いたがパフェと俺を写そうと頑張っている彼女の姿がたまらなく愛おしかった。
半分食べ終わった頃お互いの器を交換して食べ進めたが彼女は至って普通で、ドキドキしているのは俺だけかと少し恥ずかしい気持ちになった
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『今日は急に誘ったのに付き合ってくれてありがとう!
また良さそうなところ見つけたら誘ってもいい??』
「勿論です。部活がないときはいつでもお供させてください。」
『じゃあ気をつけて帰ってね!
あと、部活頑張ってね赤葦くん。』
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水無月のぞみ - 終わり方が中途半端だね。幸せにならないと終われない! (2月3日 14時) (レス) id: ba8b16685c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なが | 作成日時:2021年1月14日 1時