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6cut ページ7

あれから数週間がすぎた土曜日

体育館のメンテナンスが入るとかで部活が午前中で終わった。

彼女がいるかはわからないが折角の午後のオフだ。
あのケーキ屋さんに行ってみることにしよう。


「いらっしゃいませ。こんにちは。
あ!いつもの!申し訳ありません。さっきAさん、あがってしまって・・・」

「いえ。大丈夫です。」

特に気にする様子もなく受け答えをしたが、彼女のシフトが終わってしまったことに内心落ち込んでいた。








『あ!いつもの!いつもありがとうございます!今日は土曜日だったはずなんだけど・・・?』


うーーんと一人で考えている姿がなんとも愛おしい。

「こんにちは。こちらこそ、いつもありがとうございます。今日の出勤はもう終わったんですか?」


毎週水曜日に足を運ぶ俺にいつも声をかけてくれるAさん
俺が一方的に名札で見て覚えただけだけど彼女の一部を知ることができている事に進歩を感じている。
お店に人がいないときは少し雑談なんかもする。
ちょっとだけ本当にちょっとだけ店員さんと仲のいい男子高校生という関係に変わっている気がする。


『はい!今日は13時までだったので〜。
本当はバイト終わった後パフェ食べにいくつもりだったんですけど、ドタキャンされちゃったからお菓子でも買って家でやけ食いしようかなって思ってました!!!』



誰と食べにいくんだ?彼氏か?と思ったがその言葉は飲み込んだ。



その後Aさんはお店を出て、俺は通常通りお菓子を購入してお店をでた。

しかし、そこには俺より先に店を出たはずのAさんが立っていた。

「あれ?帰ったんじゃなかったんですか?」

『えっと・・・。その・・・。
やっぱりパフェは食べたいっていうか・・・
折角予約したし行きたいっていうか・・・
でも、一人でパフェは寂しいかなっていうかで悩んでて』


本当に彼女は表情が豊かだ。
そんなところが本当愛おしい。


『あっ!!!君、この後暇?いつも来てくれるってことは甘いもの好きって事ですよね?
今から行きたいところ予約取るのが困難なところだし、クチコミでもかなり有名だし
もしよかったら一緒に行きません?』


一瞬俺は何を問われているのか分からなかったがなんとか言葉を絞り出した


「部活も終わりましたし、俺でよければ是非お願いします。」


とんでもないチャンスだ。
試合でもこんなに緊張しないのに胸の鼓動がうるさい。

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設定タグ:赤葦京治 , ハイキュープラス , HQ夢   
作品ジャンル:恋愛
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水無月のぞみ - 終わり方が中途半端だね。幸せにならないと終われない! (2月3日 14時) (レス) id: ba8b16685c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:なが | 作成日時:2021年1月14日 1時

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