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その日、京治くんからメッセージと電話が何件か来てたけど
全部無視した
とりあえず、あの場面を忘れようと
今は京治くんのことは考えないように頑張った
連絡を無視して気づけば一週間は経った
バイトはいつも通りだし授業も課題もちゃんとしてる
けれど
まだ頭の片隅にはおの美女と京治くんがいる
冷静になって考えると
逆にこんな私と付き合ってくれていたほうが奇跡に近い
いつも通りバイトが終わって帰っていたら
アパートの近くに見知った人影が
私はすぐにその影の正体が分かったけれどとりあえず
逃げようと思って近くの公園の方に走った
はずだった
「待ってください。」
『ちょっと。
話してください。人違いです。』
「なんでそんなこと言うんですか
何かしましたか?
俺、考えても全然わからなくて教えてください
駄目なとこと全部直します。
お願いします・・・」
最後は消え入りそうな声で
私の手を掴み、眉を下げながら訴えてくる
『京治くんは何も悪くないの
私が駄目なの
だから何も気にしなくていいよ』
「じゃあなんで俺を避けるんですか?
電話も何も連絡つかないし
ちゃんと話したいです」
『話さなくても大丈夫だよ
私分かってるから
もう京治くんの好きなようにしていいよ』
本当はわがまま言って京治くんに
あの子誰?とか私以外の人と話さないで。とか
言いたい。
けどそんな黒い感情を彼に知られたくない
「じゃあ好きにします。
とりあえずAの部屋行きましょう」
『へ???』
「好きにしていいって言いましたよね?
もう寒いんで風邪ひきます
早く行きますよ」
有無を言わせぬ見たことない表情で
私の手首を掴んでづかづか歩いていく京治くん
いつもは歩くスピード速いとか思わないし
優しく手を繋いでくれていたのに
今はすごく怖いというか別人みたい
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水無月のぞみ - 終わり方が中途半端だね。幸せにならないと終われない! (2月3日 14時) (レス) id: ba8b16685c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なが | 作成日時:2021年1月14日 1時