検索窓
今日:6 hit、昨日:2 hit、合計:9,487 hit

tiramisu ページ25

時は過ぎて俺は高校三年生を終えようとしていた



春高という大きな山を乗り越えた先には

大学受験という大きな山が待ち構えていた

塾に通いながらAさんに勉強を教えてもらっていた



正直志望校をAさんの通っている大学にするか迷っていたが

Aさんが真剣に考えろってすごい顔で言ってくるから結局こっちの大学にした











試験の前日。

緊張している訳ではないがどうしてもAさんの声が聞きたくなった

最後の追い込みで最近は夜電話もしていなかったし

勉強を教えてもらうこともしていなかった






「もしもし。

今時間あります?」


『あるよ〜

突然電話なんて珍しいね。

明日緊張してる・・・?』





普段は抜けているのにこう言う時だけ

俺のことをすぐわかってくれる









「・・・してると思います。

けど、明日Aさんに会うことだけ考えてます」


『ちゃんと集中してよっ!!

明日は数学とか確認するためでしょ。

デートは京治くんが目標を達成してからってお約束じゃん』


「わかってます

Aさんの声聞けて安心しました

明日、Aさんに会うために頑張ります」


『はいはい。

しっかり休んでね。

おやすみなさい


私も声聞けてよかった。』





ちゃんと聞こうとしないと聞こえない声で

彼女がポツリと言った





「ちゃんと名前呼んでくださいよ。

肝心なところ恥ずかしがらないでください。」


『京治くんおやすみなさいっ!!』


「おやすみなさい。

大好きですよ。」


『そんなこと言う余裕があるなら大丈夫だね!』





と言ってとうとう電話の時間は終わってしまった




朝起きるとAさんからメッセージが来ていた







ー今まで頑張ってきたから大丈夫だよ

誰よりも京治くんの努力見てきたから自信持ってー








この文章にどれだけ勇気づけられたか

初めての試合より全然緊張することなくいつも通り解くことができたと思う









試験会場を出るとAさんが待っていた


『とりあえず、1日目お疲れ様〜

風邪引くといけないから今日は私の家でいい・・・?』


「ありがとうございます。

俺、後1日頑張ったらご褒美くれます??」


『全部終わるまでって言おうとおもったけど・・・

ちょっとなら?』









そうやって笑いながらなんでも俺のして欲しいことをやってくれるのを俺は知っている

・→←・



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.6/10 (10 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
26人がお気に入り
設定タグ:赤葦京治 , ハイキュープラス , HQ夢   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

水無月のぞみ - 終わり方が中途半端だね。幸せにならないと終われない! (2月3日 14時) (レス) id: ba8b16685c (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:なが | 作成日時:2021年1月14日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。