赤葦君が年上の大学生に一目惚れする話 (ページ20)

今日:8 hit、昨日:9 hit、合計:9,498 hit

strawberry tarte ページ20

Aside

最近の私の悩み・・・

それは先日彼氏になった赤葦くんのこと

惚気と言われればそうかもしれないけど

とにかく！

赤葦くんが私に甘々なんです

本当に年下？むしろ年上？と言わんばかりに私を甘やかしてくれる赤葦くん

外では普通なんだけど私の家に着くと一気に激甘モードがやってくる

私が課題とかバイトでやらかして元気がない時とか何にも口に出してないのに

「なにかあったんですか？」

っていいなが頭を撫でてくれるし

ご飯を作ればふにゃりと笑ってたくさん食べてくれる

それで、最近私ばっかり甘やかされすぎなんじゃ？って悩んでます。

とりあえず今日は赤葦くんを私が精一杯甘やかしてやる

赤葦side

いつも金曜日の夜にAさんの家で夜ご飯を振舞ってもらってる

部活が半日でもオフの時でAさんと休みがかぶったら外に出かけることもあるが何か美味しいものを買って家で食べるのが最近の俺たちだ

一緒にいて気付いた事がある

Aさんは猫みたいなところがある

優しく甘やかせば甘やかすほどいろんな表情を見せるし、撫でると幸せいっぱいな顔をしている

本人はあまり気づいていないというところがまた可愛いと思う

正直俺は付き合うまで自分がこんなことしたいなんて思う日が来るとは思ってなかった

甘えられると嬉しい

どろっどろに甘やかして俺だけに甘えてほしいなとかいう独占欲も知った

さらには俺以外の男性と喋ったり距離が近いのをみていたら俺の中にドス黒い嫉妬心があることも知った

彼女はこんな俺の汚い感情を知ったらどうなるだろうか

捨てられる？

だから俺はこの感情を隠す

彼女に悟られないように

・
・
・

今日も彼女の家にご飯を食べにやってきた

今日はやけに彼女がルンルンしている気がする

さっきから鼻歌を歌っているのに気づいていない

スマホを見るフリをして彼女がご飯を作っている姿を眺める

彼女曰く

『集中してると顔すごいらしいから絶対見ないで！！
スマホでもテレビでもいいから違うところ見てて！！！』

らしい

そんなこと言われて見ない男の方が少ないだろう

彼女をじっと見つめていたらいつの間にかご飯が出来上がっていた