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『ね。赤葦くんに話したいことあるからそこの公園よってかない?』
そういった彼女の表情は妙に真剣で、これからよくないことが起こるのではないかと俺の本能が言っていた
「はい。わかりました。俺もまだAさんと話したかったんです」
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「あの、俺から話していいですか?」
『いや!!私から話したい・・・から話すね』
いつもは会話を遮ったりしないのに
とりあえず今は彼女の話したいことを聞こう
『あのね、赤葦くん。
今から赤葦くんを困らせるかもしれないけど最後までとりあえず聞いて欲しい。
私ね、恋とかよくわからなくて友達と一緒にいるのが楽しいし正直彼氏とか彼女とかよく分からないし人を好きになるって気持ちがいまいち分からない。
けど、赤葦くんがこの前美人な彼女を連れてお店に来たときになんか私羨ましいな〜って思った。
その日はただ彼女が美人であることが羨ましいと思ってた
でも、なんか違った。
自分でよく考えてみたの。
そうしたら、赤葦くんと私以外の女の人が一緒にいる所が嫌だったんだってわかった。
私、赤葦くんの彼女さんに嫉妬しちゃったんだ・・・
彼女でもないのに・・・
だから、赤葦くんと会うのは今日でおしまいにしようと思う。
私なんかにいつも付き合ってくれて本当に感謝してる。
すごい楽しかった。
ごめんね。』
そう言いながら彼女は泣いていた
俺はどうやって気持ちを伝えようか迷ったが答えは一つだった
「Aさん。好きです。
貴方を初めて見た時に恋に落ちました。
甘いものが好きなのは半分嘘です。
貴方に会いにケーキ屋に入る口実でした。
だから・・・その・・・俺と付き合ってください。」
『え?でも、彼女さんが・・・・』
「この前一緒に行ったのは、白福さんっていう部活の先輩でマネージャーです。
俺がやたらとお菓子持ち歩いてることと、恋をしていることがバレて好きな人を見せろってうるさかったからAさんを紹介しに来たんです。
だから彼女ではないです。
そもそも彼女にはちゃんとした彼氏がいます。
誤解を招くような行動をしてしまいすみません。
けど、俺は貴方のことがずっと好きでした。
返事を聞かせてくれませんか・・・?」
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水無月のぞみ - 終わり方が中途半端だね。幸せにならないと終われない! (2月3日 14時) (レス) id: ba8b16685c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なが | 作成日時:2021年1月14日 1時