赤葦君が年上の大学生に一目惚れする話 (ページ14)

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春高予選を無事に突破し俺はついに一歩を踏み出した

「Aさんお久しぶりです。
明日部活が早く終わるのでよかったら駅前のカフェに行きませんか？
俺あそこのプリン大好きで。」

いつもと変わらない単調なメッセージ

金曜日は彼女がバイトに入っていないことが多いため恐らく来てくれるだろう

しかしどこで思いの丈を伝えるのかが問題だな・・・

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『久しぶり～
元気だった？
あ！春高出場決定おめでとう。』

「ありがとうございます」

いつものように何気ない会話をこうしてするのがどれだけ楽しいことか俺はいつも以上に感じている

しばらく会っていなかったせいだろう

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「プリン一口食べます？
俺、そっちのチーズケーキも食べてみたいです」

『食べたい！けど赤葦くんそういうのは彼女とだけにした方がいいと思うよ～
はい、チーズケーキ。』

今、彼女とだけって言わなかったか？？？？

いつもは何も言わずに一口交換したりしているのにどうして・・・

「ありがとうございました。」

『美味しかった～近場にこんないいカフェあるの本当にいいよね
平日に一緒に何か食べに行くのって実は初めてだったね』

「そうですね。
そういえばAさんの家ってどっち方面ですか？
もう暗いですし家まで送って行きますよ。」

『私はここ真っ直ぐ行くだけだよ～』

「じゃあ俺と一緒ですね。」

無言で人気の少ない道を二人で歩いていく

言おうと思っているのにいまいちどのように伝えたらいいのかわからない

二人っきりの時間なんてとても貴重なのに

俺が言葉を発しようとしたその時

『ね。赤葦くんに話したいことあるからそこの公園よってかない？』

と彼女が言った