school caste 214. ページ3
誠「何で泣いて……」
棗「え、あ……ご、ごめっ」
俺がそう言うと、棗は自分が泣いてる事に気が付いていなかったのか慌てて涙を拭い始めた。
誠「そんな強く擦らないの。もう」
俺はそう言って棗の両腕をそっと掴むと下に下ろさせて、その代わりに自分の指で彼女の涙を拭い頭を撫でた。
誠「棗。今から大事な事話すから……俺の話、聞いてくれる？」
そう言うと、静かに頷いたのを確認して俺は話し始めた。
誠「……早速言っちゃうけど…ぶっちゃけ、俺は姉ちゃんが大事だよ」
棗「っ……」
棗の肩が揺れて、その瞳からはまた涙が出そうになる。
誠「まだ話あるから、聞いて」
だけど少し音量を上げてそう言うとそれが止まったので俺は話を続けた。
誠「俺さ、好きなモノはどっちも取るタイプなんだよね」
棗「……うん」
誠「だからさ」
そっと棗の頬を指先で撫でると、彼女をこちらの方へ向かせて俺は一言、ただそれだけ告げた。
＿＿＿＿＿俺は棗も大切なの
棗「……！」
誠「棗は俺の事どう思ってるのか解らない。でも俺は少なからずそう思ってる。……てか更に言うならさ…俺独占欲の塊なの。さっき翔太と一緒にいたじゃん？その時はらわた煮え返るかと思ったし」
それは紛れも無い本心で、だけど。と言葉を続けた。
誠「やっぱ棗からの言葉が無きゃ独占しようにも出来ないから……ね、この意味解るでしょ？」
それ程想ってるって事を教えたくて俺は言葉を紡いだ。
誠「…棗。返事聞かせてよ＿＿＿＿ってわっ?!」
急に棗に抱き着かれて俺は体制を崩したが、一歩後ろに下がった程度で息を着いた。
棗「……カッコつけんな…この馬鹿！」
誠「えぇ……返事聞いてるのに開口早々馬鹿って酷くないすか」
棗「煩い煩い！返事言わなくても解ってるんやろどうせ！」
誠「まぁ今現在抱き着いてるしね」
棗「〜っ……」
俺の胸に顔を埋める棗に俺はそっと微笑むと、棗、と声をかけて一旦彼女を離す。
誠「……棗。好き。……付き合ってくれる？」
棗「………うん…うんっ」
彼女のか細い声が確かにそう言った。
誠「棗」
そっと金髪の髪を撫でると、彼女は顔を上げた。
棗「……誠、君」
誠「だーめ、目閉じるの」
潤んでいたその瞳を閉ざすと、俺は彼女の唇を優しく奪った。
誠「……これから、独占させて貰うからね。棗のコト」
そして俺は、口角を上げてそう告げたのだった＿＿＿＿＿
school caste 215.→←設定２(２期から登場した人達)
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れいな(プロフ) - NANAさん» 仲良くみんなで暮らしてる姿想像するとニヤニヤ出来ます(( これからも頑張って下さいね！！ (2019年5月22日 0時) (
レス) id: 85f4912cff (このIDを非表示/違反報告)
NANA(プロフ) - 桜餅@そらなーさん» 初コメ有難うございます！はわわ、一気読み？！？？？！こんなに長いのに？！？？？！自覚はしてます！←センラさんの変態具合は作者も声を押し殺して笑いながら書いてます(笑)更新頑張りますので最後まで御付き合い下さい…！ (2019年5月21日 20時) (レス) id: a68c506ccf (このIDを非表示/違反報告)
NANA(プロフ) - ねね@猫まるさん» あああまさかの一気読みですか？！？？？！こんな長ったらしい作品を読んで頂き有難いです……！誠君は何か可愛い所あって読者の皆様に人気なんです(笑)更新頑張りますので最後まで御付き合い下さい…！ (2019年5月21日 20時) (レス) id: a68c506ccf (このIDを非表示/違反報告)
NANA(プロフ) - れいなさん» 有り難うございます…！本当ですか？！いやぁ同棲させて良かったなぁと思ってます…！そう言って頂き作者はとても嬉しいです。そしてリビングで駆け回って犬に変な目で((ry (2019年5月21日 20時) (レス) id: a68c506ccf (このIDを非表示/違反報告)
桜餅@そらなー - (初コメ失礼します)(今更とか言わんd)すごく面白くて最初から全部読んできました…！個人的にセンラさんの変態具合が好きです()、これからも更新頑張ってください…！！ (2019年5月8日 17時) (レス) id: 3b252da90e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：NANA | 作者ホームページ：
作成日時：2018年12月9日 23時
