釣り ページ43
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私の返答に彼はそっかと微笑みました。
「君は感受性が強いもんね。私の気持ちを読み取ったときもあったからね」
そういえば直球で、『今、こんなこと思っていますよね』なんて聞いたことがありました。
それが当たっていたなんて言うまでもありません。
「でも、なかなかそのタイプはいないんじゃないかな?」
───『隣にいても心の声を読み取れない人がいいですね』
先生の笑顔の後ろが少しイラついているように感じました。夢主ちゃんが先生の心を読めてしまうからです。
確かにこんな私みたいな人間と合う人は、今の今まで誰ひとりといませんでした。
『ですね。だからきっと他の男性を好きになれないんだと思います』
「じゃあ、私でもいいんじゃないかな?」
『先生、それ何度目ですか?私は先生を恋愛対象にすることは・・・』
「寂雷でいいと言ったよ。・・・大丈夫。きっとナミは私を好きになるから」
どうしてそんな自信があるのかはわかりませんでした。
「(私は医者だよ。君の性格は充分承知さ)」
そんなこんなで先生と恋ばなをしていたわけですが、しばらくして後ろに人の気配が感じたのです。
?「なにしてんだ、お二人さん・・・」
どうしてこの声がここシンジュクで聞こえてくるんでしょうか。
『獄さん・・・?』
獄「よっ」
カンカン照りのした、暑いことで長袖のYシャツを腕まくりし、ジャケットを背中のほうで背負っている獄さんがいました。
寂雷「獄・・・・」
新たな来訪者に嫌な予感がしました。
獄「・・・・・・」
私は彼に聞きたいことがひとつありました。
『シンジュクでお仕事ですか?』
獄「まあな・・・」
彼の表情がちょっと暗いことが読み取れました。それに声も低く、肌も・・・
寂雷「赤い・・・・酔っているのかい?」
獄「んあー、まあ・・・さっきbarで飲んできたところだ」
なるほど、肌が赤っぽいのはお酒を飲んだからだったんだ、と理解したところで私の顔の熱が覚めました。
『こんなところでフラフラしてても大丈夫なの?』
お仕事は?獄さん、なにげに酔うのはやいし・・・と慌てて彼に駆け寄りました。
───いえ、寄ろうとしました。
寂雷「行かせないよ」
先生に手首を掴まれ、引き寄せられてしまったのです。
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RENKA - なみさん» うん!ありがと、それで大丈夫!よろしくお願いしまする!m(*_ _)m (2021年8月28日 0時) (レス) id: b5b9f86a00 (このIDを非表示/違反報告)
なみ(プロフ) - RENKAさん» あれ、ドライブデートのリクエストってさ、運転できるキャラだけになっちゃうけど大丈夫? たぶん、ハマとシンジュクは全員運転できるそうって感じで、オオサカは簓さん以外が運転できるイメージ。あとは獄さんができそうかなって思ってるけどどう? (2021年8月27日 20時) (レス) id: 617d92d894 (このIDを非表示/違反報告)
咲葉 - ん"ん"ッ…。はぁ…尊い。なみさんって私のこと尊死で殺そうとしてるんですか?あ、いい意味でです。この気持ちは叫ばないと無理だ!(←何が?) (2021年8月26日 22時) (レス) id: ff7afa0b0d (このIDを非表示/違反報告)
えむ(プロフ) - なみさん» はい!えろいのでも大丈夫です!キャラ側がSでお願いします……! (2021年8月26日 18時) (レス) id: e2f1f8e38b (このIDを非表示/違反報告)
リムタ - なみさん» はい!そういう感じです。足に引っ付いて足止めするって感じですかね… (2021年8月26日 9時) (レス) id: a77b426d03 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:真灯 | 作成日時:2021年8月21日 12時