【ヒプノシスマイク】彼か貴女の対処法15

【本編】記憶を失くした夢主ちゃんが“人見知り”だったら ページ44

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【天谷奴零】



「元気そうでよかった…」



貴女が寝ている隙に、こっそりお見舞いにくる零さん



なんて優しい表情をしているのでしょうか



それと、ころころ花瓶の花が変わっている理由がわかりましたね



でもある日、ちょうど夢主ちゃんの目が覚めてしまうのです




『…パパ…？』




あらら、久しぶりにそう呼ばれちゃいましたね



彼は嬉しそうに笑います




「ははっ…パパはやめろって」




久しぶりのやり取りです



でも、これはナミちゃんが寝ぼけているだけであって…



記憶は戻っていません…




翌日、面と向かってお見舞いに来た零さん



あれ？白いスーツが決まってます



ふわふわの髪もシャキッ、とヘアスプレーで固めて…



サングラスも掛けていません



怖がらせないように、とのことですが、逆に



めっちゃお偉いさん来た！と病院がざわざわしちゃってますよ




「よっ」


『誰？』


「お前のパパだぜ？」


『パパ？…ぇ？…あなたが？』




ナミちゃんも困っちゃってますよ




「まあ、似てねぇのは確かだな」



「でも、お前さんがおいちゃんのことパパって言ったんだぜ？」



『え？パパなんて言ってない！』



「言った」



『言ってない！』



「言った」




あらら、何の言い合いですか？



でも、こんな喧嘩腰ならナミちゃんの人見知りは発動しないでしょう



いつの間にか二人で




「ははっ」『ふふっ』




笑いあっていたりしますもん





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