#56 おわかりだね? ご報告 ページ6
「え」
と声を漏らした。
その先には、
.
.
ジムリーダー"10人"と、チャンピオンがいた。
気を取り直さなくては。
よし。
少年の様な少女の様な人形の様な、絶妙な声を出すぞ。
「君たち、誰?」
「…」
あー、先に名乗れと?そういう事っすか?
「僕のことは……そうだな…ふふっ…"シキ"、とでも呼んでくれ。」
「…」
「えぇー反応無し〜?つまんな…ハァ……
……君たちはどうしてここに来たの?
(あ、いい事考えた)
ねぇ、ヤローさん、ルリナさん、カブさん、サイトウちゃん、オニオン君、ポプラさん、マクワさん、メロンさん、ネズさん、キバナさん、ダンデさん。ふふっ。」
「!?」
「ねぇ、この森になんの用?」地声に似た低音
「「!!」」
「…今日ここに来たのは、"宙に浮く少年"の調査の為よ。」
え、なになに。誰誰。
「じゃあ何故、ここに?」
そう聞くと、
「その少年が、この辺に向かっていったらしいから、さ。」
「それでこの辺を調査して、怪しいのがこの森だったってこと。」
…その少年、もしかしなくても僕、だな。
「という事で、森に失礼させて頂く。」
「え、駄目駄目」
「え?」
「無理だよ。」
「君たち並の一般人()が入ったら彷徨って出られなくなる。」
「…ふふっ」小声
オニオン君嬉しそうにしてるんだが?
「ダンデさんは、よく知っているだろう?この森が危険だ、と。」
「それでも入ると言うなら、」
皆がジムリーダーとチャンピオンを囲み込む。
「おわかりだね?」
きまっっっった!!!
リドルの声真似出来た!!
「…」
「ここの噂は知っているだろう?」
「それも含めて言ってるの」
帰ってくれるといいんだけど…
「嗚呼、わかった。」
「ダンデ!?」
「"一旦"、ひこうか。」
不服そうな顔をしながら、彼らは去っていった。
「一旦、か」
森には雰囲気に似合わずそよそよと風が吹いていた。
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こんにちは。
私事ながら、
"レズア"から"灰かぶり"に名前を変更しました。
改めて、宜しくお願い致します。
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作者名:灰かぶり | 作成日時:2020年7月5日 21時