#54 じゃんけんぽい!!!!! ページ4
……ちょっと思ったんだけどオリジナルの技?…って言うか言葉に表せば、思った通りの事が起きるのかな?
「ん？どうかしたのかA？」
心配してくれたのか、帝統が話しかけて来た。
「んーん。別に何ともないよ?」
まぁでも、今は皆で帰ってる途中だからまた次の機会にしよ。
返事をしながらそんな事を考える。
「?そーか…」
「ねえ皆!久しぶりの鬼ごっこ、疲れたけど楽しかったね」
そう言うと、
「嗚呼」
「うん」
「楽しかったな」
「楽しかったね!」
等の返事が聞こえて嬉しかった。
ｰ!?
「ッッ!!」
気配がする。俺達以外の、だ。
「A、どうしたんだ?」
「Aが急に止まったのも俺のせい…」
そう聞いてくる銃兎と、ネガティブになっている独歩に対して、
「儂ら以外の気配がする。…あと独歩。僕が止まったのは独歩のせいじゃないよ。」
『儂ら以外の気配』という言葉に皆、驚いている様子。
「僕、気配する方に行って来るね。」
「「「「は？駄目に決まってるだろ」」」」
怒られた。
「お願い!成長していくから!皆着いてきてもいいから!」
「じゃあ先に成長してみろ。」
と、ひっとやーが急かすので……
『言霊 対象 自分自身 成長』
すると不思議な事に、16歳位まで成長した。…変な感じ…
「「「「「(くっ!!可愛すぎるっっっ!!!!!!!)」」」」」
「「「「「(あー行かせたくねぇ……)」」」」」
「ね!お願い!」
必殺!上目遣い!
……わっちがやっても気持ち悪いだけだわ…
「「「「「「(行っ…行かせないぞ…)」」」」」」
「(やっぱ無理だわ)仕方ない…いいぞ」
やった!
「ただし!ついて行くからな。」
「勿論!全然いいよ?」
…
「「「「じゃんけんぽい!!!!!!!」」」」
「あ゛あ゛ー!!!!負けたぁーーー!!!!!!!…ついてねー!!」
2人残ることになったのだが……残ることになったのは、
「「「「じゃんけんぽい!!!…あいこでしょ!!!!」」」」
「ま、負けた…俺が、か?」
有栖川帝統と天国獄だ。
…
フードを被って、っと
「行ってきます。帝統、獄」
「嗚呼…行ってらっしゃい」
寂しそうにしている2人を置いて、その場を後にした。
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作者名：灰かぶり | 作成日時：2020年7月5日 21時
