涙もいつかは虹になる ２

＊６７＊　和side ページ33

・






　「翔ちゃん、今頃何してるかなー。」




　「…寝てるでしょ。こんな夜中だし。」







　「…寝れない…か。」









　「また色々一人で考えてるかな。」







　「表情で分かるよね、不安そうだった。」




　「そりゃそうだよ…」







　「大丈夫かなー。一人で泣いてないかなー。」




　「相葉さん。言うこと可笑しくないですか。」




　「あははっ。…だって。心配なんだもん」







翔ちゃん、ほら。




翔ちゃんは、愛されてるよ…？


ふふっ。









“一人で抱え込むな”






そう翔ちゃんに言われたこともあったっけな。









今なら、



“あなたがね”




ってツッコみたいくらい。

・









翔ちゃん、不安で不安で、寝れてなかったりするんでしょう？









―――全部、分かってますからね。









でも、僕らがいる。




みんながいる。









傍にいることだけでも、翔ちゃんの事を支えられるなら。


傍にいることだけでも、翔ちゃんのことを笑顔にできるなら。









一緒に、みんなで頑張ろう。







・






そう、心に誓った。






これが、思ってた以上に辛いものだとしても…








思いで、乗り切れるはずだから…。









強く、強く







メンバーからの、翔ちゃんからの、嵐の、一つの思いで。

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