涙もいつかは虹になる ２

＊５６＊　翔side ページ22

・

・・・あれから色々話したりしていて。

気付けば夕方。






朝からずっと一緒にいてくれた、ってこと。









嬉しかったよ。


表には出せないけど。





・





　「みんな、ありがと―――じゃあ、ね。」





　「毎日来ますから。」




え？





　「翔ちゃんって、結構寂しがり屋なんだよねぇーっ」





　「明日来るまでは待ってて。」






　「なるべく４人で来れるようにするよ、翔ちゃん。」









―――――ほら、この人たちは、こんなに優しいんだよ。









寂しがり屋・・・ってことも知ってるんだもん。

・・・ちょっと恥ずかしかったけど。









あと、すごく嬉しかった。



　�４人で�




ってのが。









５人でいられるようにってことだから―――。









＊






みんなが帰って、気付いたらもう夜になっていた。







　「暇―――だなぁ。」






なんて呟いて。






・









その時、窓の景色をずっと見てたんだ。









太陽が沈んで、月と星が見えてきて。









すごく、きれいだよね。









でも、外にも出られない・・・。









　「寂し・・・」









・









早く外に出たい・・・。









まだ１日しかたってない入院生活。





今、こんなことばかり言ってて平気なのだろうか・・・。









・








そんな気持ちも、明日になったら忘れてるんだろうなぁ。









４人に、会えれば。


どこでもいい。





嵐の空気感を、感じることができるのなら。









ずっとずっと――-――――――――嵐でいたいんだ。

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