見初められたは良いんだけど私には荷が重すぎたようで 【鬼灯の冷徹】

鬼「失礼します」 ページ4

地獄の構造に関してちょっと捏造ありです
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場所は変わり、阿鼻地獄の獄卒宿舎。

なんせ阿鼻は広大で、その上他の地獄との距離もかなりなものなので、宿舎を作って欲しいとの要望が多数あり建てられたのだ。

鬼「あの、すみません」

モブ「はい？…ほ、鬼灯様！？どうかなさったんですか？」

鬼「今月の書類を作成した方にお会いしたくて来たのですが、どちらにいるかご存知ありませんか？」

モブ「…ああ！彼女なら宿舎の一番奥の部屋にいますよ！」

彼女、ということは女性だったのか。

少しずれた事を考えつつ、鬼灯は教えられた場所に向かった。

〜〜〜〜〜獄卒宿舎•最奥〜〜〜〜〜

扉は他とは比べものにならないくらいボロボロで、本当にここで良いのかと疑うほどだった。

ともかく、まず入らなければ話にならない。

鬼灯は扉をノックした……のだが


ガシャッドサッバサバサバサッ


直後に聞こえてきた物音は、何やら不安な感じのする音で。

これから働いて貰うのだから怪我をされては困る、と独自の思考回路で、鬼灯は

鬼「失礼します」

名前も容姿もわからない《彼女》の部屋へと足を踏み入れたのだった。

面倒なんだ→←閻「鬼灯く〜ん！！ちょっと見てこれ！！」

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