【第21話】桃が来たりて何とやら ページ23
走って走って走りまくり、やっとの事で鬼灯様達に追いついて暫く経った時、鬼灯様がふと足を止めた。
A)「鬼灯…様？どうされました？」
鬼灯)「あ、すみません。あの拷問器具が気になってしまって。あれ、いつから導入したんですか？予算は何処から…」
茄子)「え？確か閻魔様がいいよって…」
鬼灯)「……」
獄卒)「バカ、言うな！すみません鬼灯様！」
顳顬に青筋を立てて立ち尽くす鬼灯様と、茄子君の頭を思い切り下げて謝らせる獄卒、そしてそれを見てオロオロとするしかない私。傍から見たらカオスな状況だ。誰かこの状況をどうにかしてください……なんて思っていたその時、高らかな声が聞こえてきた。
「おっ、その気の使い方。もしかして、そいつ上官か？なら、神妙に……俺と勝負しろっ！！！」
………………え？
鬼灯)「えーと…あの困ったさんは何処のコですか？」
獄卒)「アレが桃太郎って奴です」
桃太郎)「ヒッ…ヒソヒソするな！！」
ヒソヒソとこれ見よがしに内緒話をずる鬼灯様と獄卒。それを聞いた桃太郎さんは「ムキャー！」と怒りの声を上げながら2人に向かってツッコミの叫びを入れていた。
獄卒)「鬼灯様、どうにかして下さいよ。アイツ急にやって来たと思ったら道場破りみたいなことし始めて…」
あ、道場破りしてたんだ。懐かしいな……昔、私が通っている道場にもそういう人来たっけ。先輩達が圧勝して泣く泣く帰っちゃったけれども。
鬼灯)「…何でしょう…思ったより…。…いえ、大変古風で、見目麗しい…」
桃太郎)「なっ…何が言いたいっ！？」
鬼灯)「生前悪い鬼の退治でご活躍なさったのを誇るのはいいですが、大義を見失っちゃあいませんか」
桃太郎)「いーや、見失ってないね！俺は戦ってこそ桃太郎なんだ、なっ、相棒！」
桃太郎さんが後ろを見遣ると、そこに居たのは……
犬、猿、雉。桃太郎のお供として有名な3匹の動物だった。とても可愛らしくてもふもふで、ふわふわしていて……
A)「可愛い……」
思わず口に出てしまっていた。いけない！と慌てて口を押さえるものの時既に遅し。皆が完全に此方を見ている。恥ずかしすぎる……と頬を染めたその時だった。
「えっ？俺のこと？」
真っ白な犬がこちらを見て尻尾をブンブンと振りつつ駆け寄ってきた。ああ、もう……我慢出来ない！
A)「可愛い…！」
「わんわん！」
私はわんちゃんのことをﾜｼｬﾜｼｬと撫で始めた。
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ゆず(プロフ) - すみません！3シリーズを見たいのですがパスワードを知りませんので教えていただけないでしょうか？ (11月9日 11時) (
レス) id: f05f2119f4 (このIDを非表示/違反報告)
あいもん - 続きが気になりすぎて寝れません。パスワード教えてもらえますか。 (2021年1月10日 18時) (レス) id: 8700edf818 (このIDを非表示/違反報告)
sky☆(プロフ) - 琴魅さん» ありがとうございます！頑張りますね^ ^ (2015年7月24日 6時) (レス) id: 9f11fcf1ca (このIDを非表示/違反報告)
琴魅 - 楽しみにしています！ (2015年7月24日 0時) (レス) id: e94cb77da7 (このIDを非表示/違反報告)
sky☆(プロフ) - 案をありがとうございます！OKです。本編が少し落ち着いたら、番外編を書かせていただきます^ ^ (2015年7月23日 23時) (レス) id: 9f11fcf1ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sky☆ | 作成日時：2015年3月7日 8時
