薔薇ト共ニ散ル【鬼灯の冷徹 × Ib】

【第14話】「絵の中へ」 ページ16

ー鬼灯sideー



白澤)「だ、誰かがこの絵に歩いて行ったのかな…？」
鬼灯)「おそらく。ですが…何だかおかしいです。この絵、なんか波の音がします」
白澤)「え…？」



ザザーン…ザザーン…



白澤)「…本当だ…」
唐瓜)「ということは…海？」
茄子)「絵が海になったのかな？」




皆、それぞれ思っていることを口に出してみる。海の中は暗く、まるで底に繋がっているかのよう。
…まさか…



鬼灯)「中に何か、地下の部屋があるとか…？」
白・唐・茄)「！」
白澤)「そうかもしれないね…だって、不自然だもん」
鬼灯)「((頷く ー入ってみましょう。何かわかるかもしれませんし」
白・唐・茄)「うん…／は、はい／はーい！」


私達は1列になり、それぞれの片手を握りしめた。そして…




ドボンッ








深海の絵の中に入っていった。









【ヨウコソ、狂気ト恐怖ノ不思議ナ世界ヘ】

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