「誰が何と言おうとそういうあれだから！ 自己満ではないから！ ……希望的観測では」 ページ25
男は、老婆の出した究極の二択に三秒程思考した後に答えを明確に選び、正解とも不正解とも言われないまま魔獣の巣窟へと旅立って行った。さらばモブ。君のことはすぐに忘れるけども。
激昂したレオリオは、しかし老婆の失格にしてやる発言で怒り心頭のまま立ち止まる。
ここでクラピカが男の悲鳴を認識し、レオリオにクイズのからくりを伝えようとするが、それは出題者によって阻まれた。
……さて、どうするかなあ。
ここを切り抜けるのは簡単だけど、問題は次の試験。凶狸狐とかいう厨二心くすぐる名前の生物を納得させるだけの活躍が、私に出来るか。
今の所、思い付かない。身体能力枠も頭脳枠も精神枠も埋まってしまっているし、企業じゃないんだから面白枠なんてもんは無い。
これはもう仕方ないだろう。土台無理な話だ。
「あー、ちょっと良い？」
私は老婆に失格にされないよう、挙手をしてから発言してみた。ギリギリセーフだったらしく、「何だい」と低い声を上げる。
「私とこの三人、別にしてくれないかな」
「なっ……」
クラピカが目を見開き、何か言おうとして閉口する。そりゃあ、「向こうの道は不正解なのだぞ！」とは言えないだろう。不正解って訳でもないが。
「いやほら、流石に四人は多くない？ 回答権が一人だけだと、残りの適正は計れないっしょ。だったらせめて私だけでも減らしといた方が良いんじゃない？ ってえ、善意の提案のつもりなんだけど」
「構わんよ。後ろの三人は随分不服そうだがね」
肩越しに振り向くと、揃いも揃って同じ表情で私を見ていた。不安と、混乱と、呆れと。ゴン君だけは純粋に疑念が浮かんでいる。この子聖母の生まれ変わりなんじゃないか。
「いっすよ。私、この程度の所で死なねーから」
ここに棲む魔獣の種類は知らないが、市街地に近い距離に生息する雑魚の程度なんざたかが知れている。危険度Aクラスの集団に囲まれて過ごした二年間を舐めんなよ。
「では、問題だ。友達と恋人が川で溺れている。�〕�達 �⇔�人。どちらを助ける？」
「�◆�
考えるまでもなく即答した私に、老婆が理由を問う。
「旦那が死んだら私も死ぬから。あと私の友達には私以外にも友達がいるし、そっちが助けてくれるっしょ」
フェイを助けてくれる人が私以外誰一人居ないと言ってるようなもんだが、その辺のニュアンスは置いといて。
例えクロロさんの方がフェイに近くても、私は迷いなく川に飛び込む。そういうあれだろ。愛だ。
「私物凄いクズみたいな行動取ってない？ 私がこんな奴に会ったら確実にぶん殴ってるわ」→←「昔友達が『これ友達いない奴だったらどうすんだよ』とか言っててその発想に軽く引いた」
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ロキ(プロフ) - エーミール少年が登場しとる笑 (2020年2月20日 21時) (
レス) id: 2da3670e3a (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - みーたんさん» わーい閲覧ありがとうございますー！ うーん…原作軸に沿って動くだけでかなり暇がないので、子育てさせるなら捨て子拾うとかそんな感じになりますね (2017年3月26日 15時) (レス) id: a73d01fcb2 (このIDを非表示/違反報告)
みーたん - 更新されたの見ました！後、質問です。将来フェイと夢主の間に子供とかできたりするんですか。フェイと夢主の子育てシーンとか見たいです (2017年3月26日 9時) (レス) id: 46104a2fe8 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - 紫月さん» この小説ももう49話埋まってしまったよ…。言うてやったのは膝カックンだけどね！(ショボい)元の世界についてはまだ言及しないかな〜…といった感じ。ただどっかのタイミングで一時帰界させないとなあ、とは考えてる所！ (2017年3月26日 0時) (レス) id: a73d01fcb2 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - みーたんさん» ああああありがとうございます……！！！ (2017年3月26日 0時) (レス) id: a73d01fcb2 (このIDを非表示/違反報告)
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