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75話 ページ35

Aside〜



銀時「お前も行けよ」

A『此れだけさせろ』

僕は袂から手拭いを取り出し、銀時の肩に当てて其処を縛った

何もしないより、ましだろう?

銀時「……ありながとな」

A『負けんなよ。あと似蔵、お前は何故あの時僕を斬らなかった。あのタイミングなら掠り傷の一つ位付けれたはずだ』

似蔵「……アンタを傷付けたらあの人に殺されるからねェ。あの人はもうアンタの事知ってるよ、近々アンタを拐いに来るかもねェ」

似蔵はククク…と笑いながら僕に言う

あの人……?

A『あの人っていっt「早く行かないとあの子供がどうなっても知らないよォ?」チッ』

僕には銀時に視線を送り、神楽達のあとを追った

あの人っていったい……?


賀兵衛「私は妻ほど利口じゃなくてな。医者を腐るほど雇って、まるで檻にでも入れるかのように息子を育てた」

僕が神楽達の所に行った時には、もう威力で解決をしようとはしていなかった

橋田賀兵衛は会社の屋根に座って勘七郎を抱きながら言う

賀兵衛「……どんな形でもいい。生きていてほしかった。勘太郎にも、妻にも……」

賀兵衛「……結局みんななくしてしまったがね」

橋田賀兵衛は愛する妻と息子を亡くしていた

“どんな形でもいい、生きていてほしかった”

その気持ちから今回の騒動を起こしてしまったのだろう

妻も息子も亡くしてしまって、たった一人の孫まで失いたくなかった

……まァその気持ちも解らなくもないが、本当に孫を失いたくなければ解るだろう

あのままでは、また孫を息子と同じ様に、鳥籠に入れるように育てていただろう

鳥籠で生まれた鳥は、其処が鳥籠の中である事を知らずに生きる。そしてそのまま鳥籠の中で死ぬ

哀れなものだ

まァ此処で止められるからそんな事はしないだろうがな

賀兵衛「私は結局約束を何一つも……」

おそらく“果たせなかった"と言おうとしたのだろう、しかし其の時勘七郎が橋田賀兵衛に触れたのだ

勘七郎「もふっ」

髭がもふもふだったのか?

母さん「全部なくしてなんかないじゃないですか。勘七郎は私の子供です、でも紛れもなく……貴方の孫でもあるんですよ。だから…」

母さん「今度ウチに来る時は橋田屋の主人としてではなく、ただの孫思いのお祖父ちゃんとして来て下さいね。茶菓子位出しますから」

その言葉を聞き橋田賀兵衛は涙を流した

マダオ「…やっぱ母親にはかなわねーな。母強しってやつ?」

銀時「オイ…なんでオムツ履いてんだオイ」

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月光(プロフ) - 沙月さん» その気持ち解ります!こっちでは高杉も生きていられるようにしようと思っています。ぜひ楽しみにしていてくださいね! (2019年6月20日 13時) (レス) id: efd138e05d (このIDを非表示/違反報告)
沙月(プロフ) - 高杉が死んじゃったよ...あのシーンはボロなきしちゃったよ...楽しみにしてます。 (2019年6月20日 3時) (レス) id: b7d8d46a43 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:月光 | 作成日時:2019年6月11日 1時

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