purusu urutora１ ページ4
ーーーーー心の何処かで、望んでたのかも知れない。
「次だ。今度はコイツを治せ。」
「ごめんね…………ごめんね、ごめんねぇ…………ううぅっ、」
地獄だったから。
思い出したくもない、アイツとあの人の声。
アイツとあの人が居た、あの家。
だから私の過去話をするのはやめよう。
今、私はとても幸せだと思う。
勿論今この瞬間は、
内容はすでに予習済みの範囲の数学内容を聞かんとあかんし、しかも教える先生が
あの口が異様に臭い数学教師の『臭村』先生やから、幸せではないけど。
可愛い友達のお茶子、
アイツとあの人とは違って私の事を何も知らんけど
負の感情を持って私に接っしたりはしやん、
クラスメイト達、
アイツとあの人の声が聞こえない家、
アイツとあの人が居ない家。
幸せって、この事を言うんやよね？
まぁ、
自分が正しいのか？
何故自分は生きているのか？
大まかに纏めてもこの二つが分からない…………
つまり死にたいんやから今日も良い自 殺方法を試す事、あの人達に会いに行く為に行く福岡で身を投げる事に関しては変わらないんやけどね。
〃『キーンコーンカーンコーン…………。』〃
と、まぁ最近私思う事を纏め、いつも通り教師の授業を聞き流した後、いつの間にか授業は終わっていた。
そしていつも通り授業が終わったこのお昼時、
「A、一緒にお弁当食べやん？」
と誘ってくれるのが友達として先程印象を脳内で語っていたお茶子。
…………うん、今日も安定に可愛い。どこか安心？した。
なんてボーッとしてたのか、
「……？おーい、A？」
私の前で手をブンブンと振るお茶子。
『あっ、ごめん！ボーッとしちゃってた！お昼だよね、食べよ、食べよ！』
私が学校サイドの砕けた口調、明るい雰囲気で言う。
心の中だってボロが出るとあかんからこの口調。
こうするとお茶子は少し悲しそうな顔をするんやけど、ちゃんと笑ってくれる。
私の意志を分かってくれる。
そう言うとこホントに好きやな、私。
今、私は幸せなんやと、きっと思うよ。
あの人達が用意してくれたお弁当は豪華でお茶子にお裾分けしたけどね。
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作者名：あいね | 作成日時：2019年11月18日 23時
