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131話 この島の謎 ページ35

ソニア「そ、それと…この観光案内によると…その建物のロビーには、島を象徴する銅像が置かれているらしいのですが…」

日向「え…それって…!
モノケモノに”なった”…あの銅像の事か?
でも…あれは建物のロビーなんかじゃなくて、普通に公園のど真ん中に置いてあったぞ?

ソニア「そ、それだけではありません…気になる記述は他にもあります。
この観光案内によると、5つの島を行き来する方法は”定期船”だけだって…」

日向「…え?」

ソニア「”橋”の建設を希望する声もあるらしいのですが、自然環境への影響を危惧して予定はしてないと…」

日向「ど、どういう事だ?
だって…俺達が島を渡るのに使ってるのって…」

小白「この島の謎がまた増えたね。」

ソニア「………ひょっとすると…ここはパーム・ジュメイラのような人工島なのかもしれませんね…」

小白「なるほど…だから本来のジャバウォック島と比べて矛盾点があるんだね。」

ソニア「はい、きっとこの島は、ジャバウォック島に似せて作られた人工島なのかも…だ、だからこそ…この島にはわたくし達以外に誰もいなくて………なんて、さすがに有り得ませんよね。
こんな大きな島が丸ごと人工島だなんて。」

小白「…うーん?」

ソニア「きっと、観光案内が古かったんですね。
そのせいで実際の島の状況と食い違ってて…」

モノクマ「いやはや、人工島とはなかなか鋭い考察ですなぁ!」

日向「こ、今度はお前かッ!」

小白「今度は…?」

日向「いや…さっきモノミも現れたんだ。」

小白「あぁ、そういう事ね。」

モノクマ「しかし、そんな大掛かりな事をやってのけたとなると、”あいつら”の仕業としか考えられませんなぁ!」

小白「…」

日向「あ、あいつら…?」

モノクマ「ヒントは…オマエラも前に話してた、例の”巨大な組織”ってヤツだよ。
ふむふむ…確かに”あの連中”はそう呼ぶに相応しい恐ろしい連中だよね。」

日向「だ、誰の事を言ってるんだ…?」

モノクマ「おっと…こいつは失言…ネットで広がる前にさっさと退散しよーっと…」

日向「お、おいっ!ちょっと待てよ!」

日向くんの呼び止める声も虚しく、モノクマは去っていった。

ソニア「まさか…本当だったりしないですよね…?
この島が丸ごと人工島だなんて…」

小白「二人とも、モノクマの言う事なんて真に受けない方がいいよ!」

日向「そ、そうだよな…」

ソニア「そう…ですよね…」

そして、ぼくはそのまま図書館を出た。

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作者名:如月 | 作成日時:2019年3月26日 1時

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