101話 床下への入口 ページ3
日向「捜査中はイヤリングをしていなかった田中が…裁判前にはイヤリングをしてたって事は…田中は捜査中に、床下からそのイヤリングを取り戻したって事だ。」
辺古山「では、田中は床下に入る方法を知っているのだな？」
田中「クックック…貴様らのガラス玉如き眼では見抜けないのも無理はない…だが、俺様は違うぞ！
破壊神暗黒四天王の力を持ってすれば造作もない事よ！
これぞ”エビルス・フォースアイズ”だ！
この”禍々しき四つ眼”の前では、すべての視覚的混沌が無に帰すのだ！」
小白「意味のわからない事言ってないで教えてあげなよ…ぼくは知ってるけど、みんなは知らないみたいだからさ。」
西園寺「なんで神澤おにぃは知ってるのー？」
小白「捜査したんだから知っていて当たり前だよね！」
日向「知ってて、いままで黙ってたのか？」
小白「確かに、黙ってたけど…ぼくは学級裁判の為に黙ってたんだよ！
答えを言っちゃったら台無しでしょ？」
弐大「うおおぉいっ！そんな事はどうでもいいわいっ！！
漢らしくさっさと答えを言わんかぁ！」
田中「よかろう教えてやる！
すべての答えは”倉庫”にあったのだ！
破壊神暗黒四天王が一角”蜃気楼の金鷹”ジャンPが、混沌の中より見出したのだ。
無造作に置かれた大量の荷物の奥に隠された、床下へと通づる”滅びの抜け穴”をな…それを知った俺様がスーパーからライターを持参し、危険を顧みずに床下へと足を踏み入れたのだ。」
(危険なんて一切なかったけどね…)
田中「そんな人知れぬ孤独な戦いの末に…魔犬のイヤリングを我が手に取り戻したという訳よ。
フハハッ、恐れ戦くがいい！これが俺様の”力”だ」
西園寺「力がどうとか大袈裟だなー。
たかがブリーダーでしょ？」
辺古山「ともかく…床下には倉庫から入れたという事か。」
七海「じゃあ、犯人もそこから床下に入ったんだね。
床下で壁に塞がれてない事を考えれば、倉庫から大広間なんて…大した移動距離もないしね。」
弐大「ふむ…倉庫を経由したなら、そこにテーブルクロスが置いてあったのも納得だ。」
澪田「犯人はパーティー中に倉庫から床下に忍び込んで、そこから白夜ちゃんを…グサッ！」
花村「うーん、そうなのかなぁ？」
澪田「グサッじゃないなら…ブスッとかザシュッとかもっと肉厚な感じっすかね！？」
花村「いや、効果音の話じゃなくてさ…こっそり床下に忍び込んだって言うけど、その為にはパーティーから抜け出さないとダメだよね？」
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作者名：如月 | 作成日時：2019年3月26日 1時
