平凡な女子高生、マネージャーが板につき始める? ページ41
そんなこんなで、練習試合当日になった。
相手となる海常高校は東京ではなく神奈川にあるらしいので、幾つか電車を乗り継いでやって来た。
校内に足を踏み入れてまず思ったのは「アレ? なんか超でかくね?」だった。
先輩達も同じように考えたようで、聞けばここ海常高校はスポーツ……というか、運動部に力を入れているらしい。
そして次に疑問に思った事だが…………
「……………………」
いつもより割り増しで強面な火神である。
目は赤く充血しており、目の下には何故か隈ができていた。
これでもしサバイバルナイフなどを持っていれば、道行く人々にはこれから人を殺しに行くのかと勘違いされることだろう。
「火神君、いつにも増して悪いです、目つき……」
「なにもこれから殺人しに行くわけじゃないんだから……」
「るせー。ちょっとテンション上がり過ぎて寝れなかっただけだ」
「遠足前の小学生ですか」
黒子につっこまれてムッとする火神。
いやー、ワクワクして眠れない火神ってなんかシュールだね。
けど……
「あのね、テンション上がるのは悪いことじゃないけど、睡眠はしっかり取らなきゃダメよー?
そーゆーの、自分が思ってる以上に影響出るんだから。しかも、今日の相手は『キセキの世代』。
生半可なプレーじゃ、前の二の舞になりかねないし。
今更どうこう言わないけど、次からはちゃんと睡眠取んなよ? 練習試合とか大会がある日は特にね。いい?」
「おう。わりぃ」
「分かったならいい」
「……小野さん、すっかりマネージャーが板についてきましたね」
「そうかねー? ……いやーでも、まだまだだよ。できるようになんないといけないこと結構あるし。
それに、なんか今もジャージに「着られてる」って感じだしね」
歩きながら自分の服装を見て思う。
マネージャーと言えど部員の一人なため、カントクから受け取った選手と同じジャージを練習着の上に着ているが、やはりまだ慣れない。
同じ1年の黒子達とは大違いだ。
「どーもっス!!」
「黄瀬!」
「…………………………」
「小野さん、あからさまに表情消さないでください」
練習着姿で笑顔で走ってくるモデル(笑)。とりま爆ぜ飛べ。そして転べ。
黒子に前「大抵の女子は黄瀬君を見るとコロッと落ちるんですが、小野さんは彼の事そういう風に思わないんですか」と聞かれたが、その落ちる女子とやらはマジで理解できん。
黄瀬よか二次元のほうがイケメンだろ。
平凡な女子高生がモデルの彼の興味をひく。→←平凡な女子高生がシックスマンの頭を撫でる。
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彩夏(プロフ) - 更新とても楽しみにしていました!続編でも頑張ってくださいね! (2017年6月7日 22時) (レス) id: a1d1edfed6 (このIDを非表示/違反報告)
夜叉〔刹叉〕(プロフ) - 黒バスの映画で号泣しちゃいました……(´;ω;`)これからも応援しています!頑張ってください!(小説書くのってむずかしいですね……) (2017年6月7日 20時) (レス) id: 0f137dda1a (このIDを非表示/違反報告)
さあや(プロフ) - 私もアニマックスで黒バス見ましたーやっぱり最高ですね! (2017年5月24日 18時) (レス) id: 54580b9dce (このIDを非表示/違反報告)
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