平凡な女子高生とシックスマンの帰り道。 ページ15
「………あ」
「お疲れ様です、小野さん。今帰りですか?」
「うん。黒子君も……か。家こっちなんだ」
「はい。よかったら一緒に帰りませんか?」
「いいの? 私話すの下手だからつまんないかもよ?」
「構いません。ボクもそれほど得意ではありませんし」
というわけで、何故か家の方面が同じらしい黒子と一緒に帰ることになった。
予想通りと言うか……結構静かだ。ずっと黙っているわけにもいかないので、こちらから話を切り出すことにする。
「今日のミニゲーム、すごかった。
ただ影が薄いってだけだと思ってたのに、まさか帝光の「幻の6人目」って呼ばれてるなんてさ。びっくりした」
「ありがとうございます。
…………そういえば、今朝はすみませんでした。説明の途中だったのに、勝手に抜けてしまって……」
「気にしなくていいよ。委員会の事で呼ばれたんでしょ。あたしも図書委員だからさ、昼の当番のときに先生に確認取ったし。
それに、キセキの世代のことはスマホで調べたら名前とか情報は出て来たから。
確か…………えっと……めっちゃカラフルな名前だった気がするんだけど……」
「…………忘れたんですか?」
「いやぁ、申し訳ない。容姿のインパクトが強すぎて、つい……」
アハハ、と苦笑いを零せば、黒子も少し笑って改めてキセキの名前を教えてくれた。
「SFの黄瀬涼太君、SGの緑間真太郎君、PFの青峰大輝君、Cの紫原敦君、そして主将を務めていたPGの――」
「赤司征十郎、でしょ? 聞いてるうちに思い出してきた。……また忘れちゃうかもしれないけど」
「そうですか………あ、ボクマジバ寄るつもりなんですけど、よかったら小野さんも行きますか?
朝のお詫びに飲み物でも奢ります」
「じゃあ、お言葉に甘えて行こうかな。あ、でも、奢らなくていいから。
色々教えてもらったからねー」
「え……ですが……」
「いいからいいからー。行こ」
スタスタと歩き出す私に、黒子は慌てて歩幅を広げ、隣に並んだ。
平凡な女子高生がマジバへ。→←平凡な女子高生と影が薄い彼の正体。
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彩夏(プロフ) - 更新とても楽しみにしていました!続編でも頑張ってくださいね! (2017年6月7日 22時) (レス) id: a1d1edfed6 (このIDを非表示/違反報告)
夜叉〔刹叉〕(プロフ) - 黒バスの映画で号泣しちゃいました……(´;ω;`)これからも応援しています!頑張ってください!(小説書くのってむずかしいですね……) (2017年6月7日 20時) (レス) id: 0f137dda1a (このIDを非表示/違反報告)
さあや(プロフ) - 私もアニマックスで黒バス見ましたーやっぱり最高ですね! (2017年5月24日 18時) (レス) id: 54580b9dce (このIDを非表示/違反報告)
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