理解はしたけど納得はしとらんよ ページ2
京都駅到着後監督の講評を聞いた後解散となった
『あ、監督あとは私が学校まで持って行くんで大丈夫ですよ。監督はお休みになってください。お疲れ様でした』
「これ1人で持っていけるか?ちょっと厳しいだろう、」
『まさか。赤司連れて行くので大丈夫です』
「はは、そうか。…仲良くな」
『はい。ありがとうございます』
--私が一方的に避けてただけ。きっとちゃんと話せば納得行くはず--
『征十郎、これ学校まで運ぶからさ着いてきて』
「?ああ、わかったよ」
「あら私たちも運ぶの手伝うわよ?」
『ありがとう。でも少ないし2人で大丈夫。それに征十郎と話したいことあるし』
学校まで運ぶものは試合データをまとめたファイルとスコア表の二つ
今回はさほど重くなく量も少ない為赤司とAだけで十分だった
『じゃあ、みんなお疲れ様。しっかり休むんよ』
「はい!お疲れ様です先輩!」
『征十郎、行こ』
皆に会釈だけしてその場を去った
「Aそっちのファイルも持つよ、」
『何で、言ってくれなかったん?』
赤司は足の事を聞かれるのは覚悟していたが、Aの苦しそうな、今でも泣きそうな顔を見るのは覚悟していなかった
「……」
『の、前に足平気?ちゃんと冷やしてた?』
「いや、すまないA。嘘なんだ」
『ん…?』
目が点になるとはこの事だろう
理解できずその場に立ち尽くした
「足は大丈夫だよ。折れてもないし挫いてもない」
『は?じゃあなんで、』
「キセキの世代、僕がそう呼ばれている事は知っているね?…涼太やテツヤ、真太郎が居ない以上僕たちが出ても意味がないと思ったんだ。…約束があるしね。
次の舞台であるウィンターカップでお互いの力を発揮させようって話になったんだ。他のチームにも、もちろんこのチームにも失礼なことをしたと深く反省をしている。
だが、わかってほしい」
Aの体の力が抜けてぐったりとした感覚が押し寄せた
『じゃあ、平気なんやね?』
「ああ、何ともないよ」
『…はぁぁああ』
良かったと喜ぶべきなのか叱るべきなのかわからなくなった
『理解はしたけど納得はしとらんよ』
「すまない…」
『とりあえず、優勝おめでとう。大会中ずっと避けててごめんね』
そう言った途端赤司の顔に安堵の色が浮かび上がった
「嫌われたかと思ったよ」
『はは、んなわけないやろ。嫌うにしてもちゃんと話を聞いた上で嫌うよ』
「理解ある彼女で良かった。ありがとう」
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一葉(プロフ) - とても面白いです! (2022年8月17日 11時) (レス) @page8 id: 85091bc4a0 (このIDを非表示/違反報告)
渡邉さくら(プロフ) - 全然載せて大丈夫(*´∀`) (2021年8月27日 7時) (レス) id: 074210af70 (このIDを非表示/違反報告)
蛍(プロフ) - 真柴白さん» ありがとうございます〜!そこのギャップが良いなぁと思って捏造もあったりなんですけど、ぼちぼち更新して行くのでよろしくお願いします! (2021年2月2日 22時) (レス) id: 2c4f147fea (このIDを非表示/違反報告)
真柴白 - 赤司が、嫉妬想像出来ん。冷静沈着だけど、少し熱い男子だからホウホウそう来るかと、思った。 楽しかったO(≧∇≦)oので、更新楽しみにして待ってます☆ (2021年2月1日 6時) (レス) id: b8cb4c9ad0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蛍 | 作成日時:2021年1月15日 11時