12話 ページ30
沖田side
貴方「・・・・・・行きなさい」
攘夷1「えっ?」
貴方「行って!私の目が黒い内に」
そう言うと、男女は顔を見合わせた後、そのまま部屋を後にした。俺に見向きもせず。俺ァ直ぐにAの方をもう一度向くと、Aはその場に座り込んでいた。
その、後ろ姿は、何処か悲しげに見えた。
〜建物の外〜
近藤「そうか。Aちゃんが」
沖田「はい」
土方「それで、アイツは何処に言ったんだ?」
沖田「さぁ?」
近藤「うーん、怪我しているんだったら、手当てを受ければいいのに」
土方「っで、どうだった?総悟」
沖田「何がですかぃ?」
土方「Aのこと。どう思った」
どう思ったか?んなもん、分かりっこねぇ。けど、一つだけ言えるとしたら、
沖田「アイツァ、人斬りには向いていねぇ」
土方「だろうな。俺もそう思った。アイツは、人斬りにしては優しすぎる。人斬りは相手が誰であれ斬るだけの存在に過ぎねぇ。
けど、アイツは、今まで見た奴らの中で一番人斬りに向いていない。アイツ自身は、それに気づいているのかと思うぐらいだ」
沖田「・・・・・・ちょっと、アイツの所に行ってきやす」
近藤「あっ、だったら救急箱も持って行って一緒に怪我の手当てをして来てくれるか?」
沖田「了解でさぁ」
俺ァ直ぐにザキから救急箱を貰った後、Aを探し始めた。そして、しばらく歩いていると、
「〜♪」
何処かで歌が聞こえた。聞こえる方に歩みを進めると、そこにはAがいた。
A「arukemi arukema 金の星 抱えて お逝きなさい」
沖田「・・・・・・月光の歌姫」
そう言うと、Aは俺の方を向いた。
沖田「月光の歌姫って、マジでアンタだったんですねぃ」
A「すみません。汚らしい歌を聞かせてしまって」
沖田「いや、その逆だ。おめぇの歌は、綺麗だ」
A「?」
疑問に思っているAの隣に座った。
沖田「左手、出しなせぇ」
そう言うと、Aは素直に左手を出した。かなり深く刺したねぃ。出ている血以外は固まっていやがる。俺ぁ、傷口に消毒液を滲み込ませた布を当てた。もちろん、こすって。←
〜おまけ〜
A「沖田隊長。痛いです」
沖田「だったらもっと痛がる顔をしなせぇ」
無表情で面白みがなかったんでこするのをやめた。
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